我如古地下放送局

沖縄のタイポップDJ。平日リーマン。G-shelterスタッフ毎日我如古(だった)

Neon Oasis Fest.24(台湾) のこと

いつでもこんばんは、ハイナです。 去った週末2024/1/19(金)〜21(日)に台北南部の農場で開催された「Neon Oasis Fest.24」に出演者として参加したので記録を残します。記憶がフレッシュなうちに更新したいので箇条書き混じりで記載していきます。

■波フェスとNeon Oasis Fest.(霓虹綠洲音樂祭)の共同の取り組みについて

 去年の5月に友人から「台湾でフェスの主催チームに所属している友人が話があるらしいので連絡先伝えました」という電話があったので、おうおういいねーとか軽い気持ちでいたらすぐに電話がありまして、BABFでちらっと話したことのある728(ナツヤ[Sogare])と20分ほど話をしました。事前に聞いていた通り台湾と沖縄の音楽コミュニティーをつなげる動きをしたいというような話と熱い意気込みを聞いておうおういいねーって感じだったのですが、その翌週にはリーバイス台湾の周年のWEBプロモーションにRITTOがブッキングされた報告を聞いて襟を正しました。意気込みの電話かと持っていたら案件抱えるレベルで具体化できる人がいるなんて聞いたことないよ!

しかも仕上がりいいじゃないっすか!!!

という速度感であれよあれよと波の上フェスティバル(私は初回からスタッフとして関わっているフェス)に台湾からのアーティストの招聘が決まり、お互いのフェスのプレイガイドの乗り入れでそれぞれの国でのプロモーションと決済方法を協力し合う関係などが構築されて、2023年11月には本当に波の上フェスティバルに台湾のアーティストが出演しました。めっちゃ楽しかった。 そして、約束通りに「Neon Oasis Fest.24」にはRITTO/CHOUJI/TORAUMAの出演がアナウンスされて、おうおういいねーって思ってたら追加でDJ 4号棟と私 DJ 817も出られることになりました。台北のみんなとタイポップチャンス(タイの音楽を聞いて大騒ぎする機会)を得られるなんて嬉しいことですね!沖縄在住のDJが台北でタイの音楽で楽しくやることなんて全く想像つきませんが、きっと大丈夫なぜならタイポップは最高だから。という願いのような確信を持って乗り込んでいきました。

■往復の価格とかかった時間

とはいえ、本当に出演するのか嘘みたい!という気持ちと己の怠惰で、ギリまで飛行機を抑えずにいたら「そろそろ取りましたか?」的なメッセージが来たので、慌てて席を確保。 行きはタイガーエア、帰りはピーチエアで48,000円(燃料代込み)でした。だいぶ高くなった気がするけど、総統選挙と冬休み、旧正月前のタイミングと重なり費用が高かったみたいで平時はもっと安く行けるようでした。とにかく機内込み込み荷物が10kgなので助かりました。預け荷物なんてするわけないレベルのDJなので、ほんとにありがたい。インディー文化交流はハンドキャリーということで相場が決まっています。 今回、ツアーを共にする沖縄の赤土の面々は2名ほど行きの便を逃したことを事前に聞いていたので、気を引き締めて那覇空港に向かいました。

<初日>

続きを読む

2023年5月 バンコク小旅行のこと

いつでもこんばんは、ハイナです。
 
大学時代から付き合いのある、タイ人の友人が倒れたとの連絡を受けたのが4月の半ば、LINEで病状などをちょこちょこ聞いていたのですが、私のタイ語能力では治療に関することや今後のことについて詳しく聞くための語彙が足りないことと、顔見たい&見せたいの気持ちがジュクジュクになってしまっていたので、3年ぶりにタイに行きました。
旅行記というには短すぎる1日半の滞在でしたが、沖縄-バンコクの往復の方法の価格記録を含めて記録しておきます。
 

ガッタンガッでお馴染みの「トゥーイ」のミニマルな3chaを帰国してからずっと聞いてます

続きを読む

りんご音楽祭2022出演のこと

りんご音楽祭 2022/9/23〜25に参加し出演しましたので、特に印象に残ったことの記録を報告いたします。
今まで7年間で合計28ステージくらいバックDJやらタイポップDJやらトークショーなどで出演してきましたが、きちんとテキストにまとめてなかったので今回こそはと思い、極々個人的なレポートですが、個人的なレポートこそ読みたくね?伝えたくね?という動機で取引先からのメール返信待ちの時間とお昼休みを駆使し書きました。
 

■事前の公式情報は本当に素晴らしかった

今回のりんご音楽祭でとても楽しかったのが、事前にpodcastで展開されていたココが変だよ!りんご音楽祭
メインとなる長崎さんのセンスではないタイトルは、りんごや主催に対するクレームな不満をひっくり返すようなトンチのタイトルだとは思いますが、あの番組のフォーマットまで考えるとステレオタイプ強化された世代なので、受け入れ難い。内容はマジで最高のプログラム。
りんごに関わる様々な方々のりんご音楽祭の特徴をウェットにドライに説明していることが、他のイベントとの違いを浮き上がらせる内容になっていて、りんご音楽祭への参加の可否を問わずに2015年以降のフェスやクラブイベントの推移を感じる音声コンテンツだと感じます。
特に、志村さんが話していた「フェスのガワを偽装して、コアなパーティーを街中で鳴らす」という見立てがめっちゃよかった
 
その音声コンテンツおかげで、沖縄からの参加が成田や名古屋からではないアプローチを検討できたことや(後述)、友人にイベントを紹介する上で最高のサブテキストになったのが特に助かりました。
 
 

■台風の影響で目的不達成

りんご音楽祭の5日前から突如発達した台風で当日の開催が危ぶまれましたが、皆さんの日毎の行いが良かったり悪かったりする影響は全く関係なく、無事に開催できたことは天に感謝。
私はKIKIを見たくって、土曜日の早朝便で神戸に行き、新幹線と特急を駆使して無事にギリギリ間に合うはずだったのですが、台風の影響で新幹線が折り返し運転となり、目的の電車に間に合う名古屋着の時間が3分遅れてしまって残念ながら目的は達成できずでした。(あの状況で答えのルートがあったなら後学のために知りたいではある。)
 
しかし着いたら着いたで、久しぶりの方々や沖縄から乗り込んだいつものメンツを見かけたり、見たかったライブやプレイを堪能できて、ごく一部の道のぬかるみ以外は至極快適な土曜日でした。金曜日の大雨を乗り越えたパーティーピープル(≠パリピ)は顔つきが違いました。
 
 
 
 
下記、細かいトピックです。
 

■little rockers in きのこステージ

今年のりんご音楽祭のトピックとしては、きのこステージが東京-沖縄のハコの連続キュレーションの舞台になったこと。
沖縄からは、私自身も遊びに行く機会もプレイする機会も多い「little rockers」がバーカウンターのスタッフごと乗り込んで、キュレーションするなんて面白い試み!
沖縄ローカルの様々なプレイヤーや「little rockers」のスタッフが大挙してりんご音楽祭にいることもアガるのですが、LEF!!!CREW!!!ことWSZ80が、プレイヤー → LEF!!!TACOS!!!を経て、キュレーター&プレイヤーとしてまさにその場所きのこステージにいる変遷も面白いです。
 
他にもThe hypesメンバーとしてringo a go goで出演枠を勝ち取り、その後におやきステージを経験するもバンドがなくなってしまったEijiHarrisonも自身の創作活動の成果を出して、見事にコンポーザー&DJとしてきのこステージに返り咲いたのも、友人としてアガるストーリーでした。彼の実際のプレイも良かったし、集まる人数どうこうではなく素晴らしいプレイでフロアをダンスに巻き込んでいたのもりんごの参加者にハマってた。
20代のプレイヤーが多くなってきた那覇-北谷の夜遊びの勢いが召喚された現場に、沖縄ローカルの下支えを長年続けているDJ KIMの照明&メンタル&酒飲みのバックアップがあるのも心強かったですね。遊び方も半端ない&長い先輩方なのでテキーラ&ハブ酒渦に飲み込まれないように遊んでました。
 
 
 

■MC i knowと宙J FDFANTA汁CHILLSTASKIさんの交差点

 
朝早くからMC i knowの出番だしリハができたのはありがたいので、マスタリング環境が違うトラックをフロアで確認できる貴重な機会を、バックDJとして逃さないように頑張って早起きしました。MC i knowとお互いの起床報告ラインを送りあったり待ち合わせ場所を工夫したりして無事にリハに間に合い、久々のPAさんたちの寅壱ズボンを褒めたりして和やかに音響チェック完了。
 
リハ終了後にわさびステージに立ち寄り、むぎ(猫)のライブを見て、何十回と聞いたはずの曲「天国かもしれない」が晴れた日曜日の朝の環境とここ何年かの社会状況やこれから息子から見えるであろう生活を想像することとマッチしてとてもグッときて涙ぐみつつ、おやきステージに戻る。
その日のおやきステージのトップの出番の『宙J FDFANTA汁CHILLSTASKI(以下、チバさん)』さんが異様なデコレーションの中で全くビートの違うヴァイナルを二枚使い(?)するプレイで数人のフロアはニヤニヤするばかりで面白かったのはいいのですが、転換開始時間になっても全くプレイをやめるそぶりがなく、集中して音楽世界を構築しているプレイヤーに横槍入れたくないので私も静観していました。
 
しかし、予定時間を5分過ぎても様子が変わらないので流石にPAさんに伝達。PAさんたちも予期していなかったようで慌ててステージに駆け寄り時間を伝えていただいて私もブースにin。それで無事に終わらないのがりんごの魔力で、MC i knowのプレイ時間になっても断続的なうめき声のレコードをプレイなさってて、流石に「そろそろ始めますね」と伝えると、チバさんはちょっと間を置いて「どうぞ」とおっしゃるのでした。(その時にうめき声は鳴り止んでいない)
その返答にテンションがブチ上がりまくって、そのままうめき声に被せて1曲目を再生するとi knowのトラックとクロスフェードしながらチバさんのうめき声プレイがゆっくりと終わっていくのでした。マジで楽しい。
その後、異様なデコレーションが撤収される様子を背景にi knowのライブは進み、朝一からお客さんも集まってくれました。

コンビ停止後に凹んでいたi knowがメロウな部屋でソロ楽曲の制作に打ち込んでいた時期を経て、なんだか知らないけどいつの間にか本人のパワーが上がったことに伴い、楽曲ごと外に向かって進み出した2022年のこの年に、その楽曲群(aka.日々の生活!)がアルプス公園に染みていく様子にちょっと感動していました。
ライブの中盤にデコレーションの片付けが終わったチバさんが「やっぱり面白いね、大丈夫!またすぐに人気が出るよ」と耳打ちしてくれたことが、なんのことかわかるようなわかんないような気がしてさらにテンション上がりました。
 

プリミティブな楽屋で本番への集中力を高めているMC i know
 

■DJ 817 in Red Bull EVO STAGE

私くらいの無名DJのアウェー戦としては、プレイ中のフロアを耕してくれる友人の存在は不可欠。
前日から会場や中夜祭会場で友人たちを見かけるたびに「DJ817を見てほしい」と伝えましたが、昼からの出演であることを伝えるとみんなヘラヘラするばかりで感触がない、「起きれたら行くよ」などの社交辞令も言わない。逆の立場になって考えてみれば俺だってヘラヘラするしかないかも。
移動疲れや中夜祭からの復帰が昼にできるわけもない、松本駅前でゆったりしたすぎるから。パーティーピープルの朝は遅い。
それでも、沖縄No1タイポップDJ(暫定)の責任として、その場に感じたことのない異様な空間を作ることに集中するべく中夜祭を切り上げて、ホテルで最終の選曲作業。

ここ3年くらいはお昼の時間にDJする機会がなかったこともあり、ピンやケーンのボリュームが大きいラムシンやロットへーのコンピに入っているような楽曲で気持ちよくなったりしたりで考えていたのですが、本番の5日前に今年かけまくったり聴きまくっていたモーラム『インテン・ゲーオブアラー』さんの訃報を聞き、候補リストを組み替えました。
 
 
当日は、主流な動線にあるステージでの出演機会をいただき、さらにタイ発祥のエナドリred bullを冠としたステージとなると当然気合が入ります。(注釈:1)
 
始まってみれば金曜日の雨を乗り越えた猛者たちや、りんごきっかけで友人になった人たちが十数名フロアにいらっしゃり、別々の街から別々の事情を整理して、安くはないお金と短くない時間を掛けて集った人たちと私が大好きなタイ楽曲を聞きながら機嫌よく過ごせるのはとにかく最高ですね。
ちょっと訃報に引っ張られている気持ちがありましたが、それぞれの人生にはそれぞれのストラグルがあるだろうし、事情を知らないにせよ物理的な人間が同じ場所を共にする素晴らしいりんご音楽祭のような機会で瞬間瞬間を楽しむしかないよね。
 
プレイ中は(本当に本当に最高なことに)フロアはフロアとしてプレイしている私を見ずにダンスが成立している瞬間が何度もあって、行き交う人たちがニヤニヤしながらその様子を楽しんだりと、DJキャリアでも最高の景色になっていました。
肝心の楽曲はフルで掛けつつもフロアの様子が良すぎて思わず当初の計画をすっ飛ばして、サイヨーとかmilliのブートremixとかごっつい感じの曲をかけたんだけど、ばっちりハマってくれてよかったです。
プレイの最後にsuper bang!で締めつつG-shelterで何度も出演したせのしすたぁにパスするときに、今まではハコのPAとして関わっている私がプレイヤーとして彼女たちの登場を演出できたこともとても嬉しい出来事した。その後めちゃめちゃぶちかましてたし、しなやかで力強いチームだと再実感。
 
出演後に物販ブースで声かけしてくれながら、手刷りしたDJ817の物販を購入いただいた方々本当にありがとうございますこれでどうにか賄えます。さらに光栄なことに数枚のお代わりオーダーもいただきましたが、もう本当に大変なのでロングTシャツは再生産せずにTシャツにしますので、別途ご連絡差し上げます。
 

G-shelter作業場にてシルクスクリーン印刷中のグッズ
 

■りんごで知り合った友人と、まだりんごに行ったことのないその友人たちへ

私は2015年から連続して参加しているのでりんご音楽祭には詳しいと思うのですが、今回初参加した友達としばらく一緒に歩いたことで、彼がりんご音楽祭のスタッフのチアフルさや、カラオケブースを見つけた時に爆笑&感動しているリアクションに触れることができ、そのフレッシュな反応のおかげで私自身が初参加した時に感動した気持ちが再度湧き上がってきて最高。りんごに複数回参加している方々におきましても音声コンテンツやnoteを参照資料として勧めつつ、まだ参加したことのない友達を誘うのはとてもいいことだと思います。
今年はまだチケットあったみたいだったし、皆さんの友人が楽しめる席には余裕がありそうなので。
 
266組の出演者が集ったってことは、<4.7383813e+18>通り(6ステージ3組が同時に進行している前提で、1ステージの1日の枠は8枠とする)のりんご音楽祭体験がそれぞれにあって。
自分の生活の中での楽曲の体験を踏まえると、参加者全員が違う体験をしているものなのですが、あれだけの人が集うということは、松本の街の素晴らしさやイベント自体のブッキングから垣間見えるアティテュードへの賭けに乗った人たちがこんなにもいるということなので、続いて欲しいものですね。そしてどっかのタイミングでまだ会ってない友人と邂逅し、乾杯できることを願ってやみませんので、私も私で今日も仕事終わらして家のことやりつつタイ語学習とタイ音楽の探求を続けます。
 
この先、また会いましょうー
 

DJ 817のプレイを背景に写真を撮る人々の様子
 
 
追記
あと、プレイ後にtwitterエゴサしてもリアクション皆無なのにインスタでフォロワー15人も増えたのでなんかそういう感じなんすね今。
 
※注釈1
タイ国内でのred bull創業一族の暴挙の数々にはもちろんムカついてますが、ビジネスドメイン的に今回のステージとは無関係なので怒りを鎮める。
 
 

Disry - ONE MAN LIVE "VERSE DAY" レポート「踊らせない時間がダンスを加速させる」

いつでもこんばんはハイナです。
 
ついに公開されたDisry ワンマンライブ「verse day」の動画を見ながら、当日参加した時にグッときたポイントのメモがあったことを思い出したので、記事エントリーします。
 
 

【違和感の払拭】

久しぶりにめっちゃ踊れるDisryのライブを大きな規模の会場で見られることが楽しみにしていました。しかし、実は、Disryの楽曲やリリックのモチーフとなっている「4th coast」こと四国地方にはほぼ行ったことがないことや、沖縄県内で活動しているアーティストの沖縄テーマ楽曲の多さに慣れすぎているせいで、沖縄で他の土地について全面に押し出すDisryのリリックについては飲み込めない部分があったものの、今回のでかいパーティーで長尺のライブのおかげでその違和感が払拭されたことが私にとっては大きな成果でした、行ってよかった。
 

【違和感の正体】

そもそも違和感を感じていたのは、ラッパーの地元モチーフに私がフォーカスしすぎていたためでした。
ラッパーがリアリティーを表現する時に地元をモチーフに含めることは(不可分ではあるものの)リアリティーのごく一部であって、個人の持つリアリティーというものは多様なので、その他の要素もまた持っているということ。
沖縄に生まれて今もたまたま沖縄に住んでいる私が、沖縄のモチーフに共感する欲望を抑えることで、ラッパー自身のストーリーを聞くことに集中できるじゃん!って気がつきました時間がかかりすぎた。
Disryのライブは20分前後の時間を見ることが多かったので、地元の歌(どこから来たのか?がテーマ)とセルフボースティング(今からどこに行こうとしているのか?)を表現する楽曲がメインとなることに起因して、過去-未来を直線的に捉えていたので、そのストーリーラインを沖縄で理解することに違和感を感じていたんだと思います。
しかし、今回は踊りにくい(踊らせずに聞かす)楽曲が多く含まれていたため、その直前以外の要素(葛藤、苦悩、疾病)が見えたおかげで、四国の要素が相対的に薄まり、より立体的なDisryのストーリーが見えるようになりました。
 
つまり、「Disryが四国の歌をよく歌ってる」ことに違和感を持つのは私の理解不足で、
「Disryはずっと一貫して、自分自身のことを歌っていた。四国はその一部」ってこと。
 

【踊らせない時間がダンスを加速させる】

流行のビートを取り入れて、ラップも含めて踊らせることに長けているDisryですが、踊らせることに特化するベースや、復唱がしやすいコーラスの楽曲が深夜2時のG+で機能したことは一つの功績だとして、自身のコンプレックスや疾患、内面の吐露を含んだ楽曲で踊れなくすることをショーに含めることができるのがこの夜の一つの到達点。
言葉やストーリーに重きを置いた踊れない楽曲でDisry自身のライフを理解させた後に、踊れる楽曲「Under pressure」をドロップすると、「今、under pressure/under pressure/跳ね除ける」の、プレッシャーの部分への理解がより深まり、あるいは観客自身が自分なりの「プレッシャー」に置き換える瞬間にもなったんではないでしょうか?
「under pressure」への理解が自分個人的に刺さることで、今までのDisryのライブ以上に激しくアガりました。
 

【日常の蓄積で非日常が熱狂】

ダンスさせることや熱狂させることに重きが置かれがちな深夜の20分前後のライブだけではなく、さまざまなモチーフが埋まっている詩とビートを連続的に演奏することで描かれるアーティストの等身大の生々しさと輝きにロックされました。
ブッキングから集客からアテンドから何から、めっちゃ大変なパーティー制作だったと思いますが、日常を吹っ飛ばすような大きな仕掛けが、日常(=等身大)そのものから生まれたものであることにとても感動した!!!
 

【おわりに】

当日は、フロアも飲みまくってるし私も飲んでいるので「やばかった」「めっちゃ楽しかった」「ホッツ」などLINEスタンプ程度の感想しか伝えられなかったので、当日の映像を見ながら思い出した感動をできるだけ丁寧に説明したいと思った次第です。
 
 
 
※上記のテキストがよくわかんなかったらできるだけわかるように説明するので、どっかで声かけてください>友人各位

アジアの熱い夜 3/25(金) @little rockers

いつでもこんばんはハイナです。

 

2022/3/25にリルロッカーズで、原田茶飯事のリリースツアーのイベントにDJ参加することになりまして、台湾/タイの素晴らしいタイトルをアナログでリリースしまくっているbig romantic recordの寺尾ブッダさんのお誘いということもあり、とても楽しみにしています。

f:id:hainer:20220311125602j:plain

 

友達でもそうでなくても、アジアのインディー音楽/まだ有名になっていないポップミュージックに関心がある方をお誘いしたいのですが、このご時世で夜遊びする習慣から離れている方が多い気がするので、様々な人に向けての告知をすることにしました。

 

3パターンの告知を作ったので、どれか一つでも気になったら来てください!!

 

 

------

パターン1: 

きたるべき台湾・韓国・タイ旅行をより楽しめる音楽ガイド

(音楽イベントに頻繁に遊びにくることがない方向けのお誘い)

 

COVID-19の猛威を管理できるようになった時には東京よりも近い(※1)台湾/韓国/タイ旅行を選ぶ方も少なくないのではないでしょうか?

 

そして、現地旅行をより楽しむための予習として

今、現地で味わえるフレッシュな音楽を知っておくことが役に立つと信じている我々は3/25(金曜日)にミュージックバー「little rockers」にてアジアの熱い夜というイベントを開催します。

 

数ある台湾/韓国/タイの音楽のうち、現地音楽調査に余念のない我々の独自調査(個人的好み)によって厳選した音楽の数々を、5時間にわたって紹介し続けます。

 

選曲と再生行為の他に、台湾にゆかりのあるシングルをリリースしたばかりの原田茶飯事によるライブもありますのでお好きな時間にお好きなだけアジアの熱い夜に触れることができます。

 

www.youtube.com

会場となる「little rockers」は、那覇美栄橋駅から徒歩1分の好アクセスで、店舗を縦断する長いバーカンターに数席のスツールがあるのでお一人さまでもゆったりと楽しめるレイアウト。ドリンクメニューも充実しており、カクテルもノンアルコールカクテルもなにを頼んでも美味しいので、飲酒の如何に関わらず居心地良く過ごせるかと思います。

 

https://www.instagram.com/little_rockers_okinawa/

 

定期的に訪れる旅行への衝動が叶う日が来ることを待ち望みつつ、今のところ現地でもなかなか簡単に見つけることのできない音楽の数々のなかから、自分にフィットするものが見つかれば、いつかの旅行がよりスペシャルになるでしょう。

 

ミシュランガイドは旅行の際に訪れるべきレストランや、そのレストランのために旅行先を選ぶべき名店までグレードをつけて評価していますが、我々もまた旅行選定に役立つ3つ星の音楽をご紹介します。

 

那覇の夜に数時間だけ現れる、アジアの熱い夜を共有できれば嬉しいです。乾杯しましょう

 

 

 ※1:勢いで書きましたがタイは東京よりは遠いです

 

———

パターン2:

リルロッカーズでアジア音源イベント開催

(週末イベント&飲酒で出歩く予定のある音楽ファン方々向け)

 

MusicLaneOkinawaの開催と同じ期間に来沖する原田茶飯事の7 inchリリースツアーとして、Little Rockersで「アジアの熱い夜」というイベントが開催されます。

 

台北/青山の「月見ル君想フ」や桜坂劇場内で東南アジア音源を中心としたPOP UPショップ「Big romantic record express」でお馴染みのBig romantic record主催の寺尾ブッダさんのお声かけで、ローカルDJもアジアな音源をメインとしたプレイをします。

 

www.bigromanticrecords.com

 

出演は、灼熱の泰韓にも出演しているDJ TETSUが韓国なHIP HOPを中心に選曲し、私のDJキャリアのきっかけとなったGan-zさんも呼んで久々の共演。Gan-zさんはロックやパンク/歌謡曲を縦横無尽に行き交うプレイが特徴ですが、今回は7inchコレクターとしての威力を期待して”アジア文化圏に影響を受けた日本の音楽”での選曲をお願いしていて(そもそもこういったリクエストが受け入れられるのか?を含めて)とても楽しみです。

 

もちろん私、沖縄No1タイポップDJ(暫定)のDJ 817もタイの音楽を使って、会場ごとタイにテレポートする実験を行います。

 

リリースツアーとなる原田茶飯事さんのライブも、安里G-shelterから7年ぶりにみるのもとっても楽しみで、すごい仕上がりだった新曲もそうですが、彼の歌詞やメロディーが窓越しに見える那覇の街並みにたゆたっていく様子を幻視するのはとっても気持ちが良さそうです。

 ※今もやってるか謎ですが、トロンボーンの口真似がめっちゃすごいから必見

 

www.youtube.com

 

主催者の寺尾ブッダさんは、台北メインで活動&活躍されており、現行の台湾インディーズ&メジャーシーンの様子を日本語で読めるようにしていてくれるだけでも偉大なのに、実際に日本ライセンスでの販売も活発に行っており、レーベルのカタログを追っているとうっとりしてきます。(私も知らない時から通販で買ってた)

 

私は異文化/異言語の音楽を追っているので実感あるんですが、音楽が国境を超えるには、素晴らしい音楽があることを前提としても、キーパーソンとなる人間が自力で国境線を越えさせるべく奮闘していることが欠かせないと思ってます。

インターネットの普及でアクセスは容易になったものの、その音楽やアーティストの背景や周囲の空気感などの説明があるからこそ実感できる価値ってのが確かにあって、それら音楽の周辺の文化などを理解するとより一層アガるんではないでしょうか?

 

東南アジアの近年の音楽の様子が垣間見える「アジアの熱い夜」では、様々な地域の音楽にグラスを傾けながら、しばしの旅情を共有できればと思います。

 

乾杯🍻乾杯🍾건배🥂ชนแก้ว🌶

 

 

 

 

———

パターン3:

2022年最初のタイポップチャンス

(タイポップ好き向けのお誘い)

 

みんなーー🇹🇭

今年のタイフェスがT-POP特集でオンライン開催ってことなんだけど、この場合のT-POPって前回に続いてテレ朝の息がかかったGMM参加レーベルがメインになりそうな香りがプンプンするよな!

(それでもいいし楽しみ!)

 

とにかく、久しぶりにリルロでタイポップチャンスあるので、ストレッチしながら一緒にマンゴー収穫ダンスしましょう!

あの、YONLAPAやgym and swimの名盤をアナログリリースした!尊!レーベル!敬!のBig romantic recordの寺尾ブッダさんもDJするので、Phumくん(←最近やっと元気になってきたみたい)の音楽的な仲間たちを発見するにはいい夜になりそうです!

 

www.youtube.com

 

www.youtube.com

 

ヤードムを鼻に突っ込んだままモーターサイかBTSに乗って、リルロ集合をオネシャス

 

今年こそ、沖縄タイフェスが再開催されることを見越して、フロアを耕すダンスかましましょう!!沖縄ローカルDJとして、灼熱の泰韓からTETSUとGanz niteのガンジーさん6年ぶりに原田茶飯事のライブもあるので、ドキドキが止まらないし髪の艶がwip wip wip!!

 

www.youtube.com

 

Thai expoの再開とピーチエアーの再就航を念じながら祈りながら、今年もタイ音楽で踊りましょう

 

www.youtube.com

どうやっておじさん化を受け入れるか問題-おじさん初心者の自問-

いつでもこんばんは、ハイナです。

いきなり本文で恐れ入りますが私は今年で35歳になるので、おじさんとして見られる準備とおじさんとしての振る舞いをどうするかという心構えをしなくてはいけません。

野球をめちゃくちゃ好きなわけではなかったりお酒に目がないわけでもなく、セクハラとは距離を置きたいので一般的なおじさん的(あるいはオヤジ的)にみられる振る舞いを避けてきています。

ただ、この前バンコクで「年の割には若いカッコしてんね」と初めて会った女性に言われたことが残っておりいよいよこの問題について言語化しておかなくてはいけません。

ついこの前も、コザで友人と食事をしていた時に、私たちの周りの40歳前後の男性を
おじさんと非おじさんに振り分ける会話があったのですがそれぞれの定義づけが明確でないにも関わらず、仕分け作業に異論が出ずに意見が一致しまくっていたので「これはなんかルールがあるぞ!」って思いました。

私自身はいつまでも若く見られることについては肯定的ではなくて年相応にみられるほうがよっぽどいいとは思います。若いってだけで舐められて物事がうまく進まない場面は何度も経験しているので、30歳過ぎてからは年齢がネックになることはなくむしろ快適なので加齢についてはまだ辛さを感じてないのですが、おじさんって言われたりする準備は全然できていないという矛盾をぼんやり抱えています。

年長者に見られる特徴として、知識の量が多いこと+様々経験があること→処世術に長けている。というのがありますが、そんなん人それぞれじゃんね?
もの知ってることやそのタフさを褒めるときに「さすがおじさんですね!」とは言わないから、やっぱ否定的なニュアンスが大いに含まれている言葉のはず。

もちろん加齢による、肉体(身体/肌/記憶力)の衰えには抗えないのですが興味を絶やさずに、解像度の高い言葉を選んで会話していきたいと願う無謀な気持ち自体を保っていきたいなー。

 

たぶん私が嫌に思っているのは、おじさんという言葉やラベリングが内包しているだらしなさです。体形のだらしなさや、ロジックの破綻や、コミュニケーションの粗さが見られたときにその人はおじさんとして認識されると仮定しています。若々しさは、その体力や好奇心をバックボーンにグイグイと世界や社会での行動範囲や影響力を広げていくことだとすると、権力や圧力によって可動域を広げることはおじさん的であると思っています。

ここまで、あれこれ書いてもきっとみなのおじさん観が違うだろうし
私が、おじさんになっていくことに抗えない以上。おじさんという言葉の中に自分にとって居心地のいい場所を見つけることが必要なんだけど「やだやだ!おじさんになりたくない!」って頭の中で大暴れなう。


なんで、こんなにおじさんになることに違和感あるんのかな?
おじさんを定義づけて、よしんば自分から遠ざけようとしている時点で無駄な抵抗であることはわかってるんですが、それって精神的にまだ幼稚なのかな?異性からの性的な眼差しを求めているのかな?男性性としての価値の高さを認めてもらい続けて、承認欲求がたっぷたぷに満たされていたいのかな?
私の大好きなユースカルチャーから弾かれてしまうことに対する恐れ?あるいは嫉妬?
色んな自問があり、どれも含まれている気がするけど、立ち向かうほどに具体的なものはないんだよねー。

と、別に結論でるわけではなくって、同い年くらいの人たちどうしているのかを
次あったときに話したいけど、事前に整理&出力しておくことで、議論が捗ればいいなーと願い。このエントリーを公開します。

 

おじさん初心者の自問。

 

おじさんにかぎらず、おばさんというラベリングについてもお話ししたいのですが
私はおばさんとしての当事者意識がないので、傷まない議論もどうかなと思い、おじさんに絞らせていただく次第です。

 

 

 

18禁楽譜「GRAYZONE」とパーティーの話

f:id:hainer:20181221134837p:plain

 

久しぶりに自分の用事で東京行きました。

15日は新宿Be-waveでタイポップ案件。新宿Be-waveは日本で一番タイの音楽の価値を発信している場所なので、身が引き締まりつつ、めっちゃ楽しみにしていました。

音出しの段階でkaow maかけたら、すぐに店長さんがブースに飛んできて応援を受けたのでさらにハッピー。東京の友人達も駆けつけてくれて、みんな未知の音楽に体とshazamを駆使して多いに楽しんでくれた様で、やっぱりタイポップすげーなと実感する夜になりました。
来年、いよいよmixを公開できるタイミングもありそうなので、もうちょっと本腰と周辺情報の発信に力と時間を使いたいと思います。come along(come alone?)のみなさまありがとう。

www.youtube.com

 タイポップかかっているときはウワバミ状態になれるんだけど、終わった途端にアルコールの貸付回収が始まってグロッキー状態になり、ぼったくり中華料理屋での打ち上げを早々に退散し、高円寺のパンクハウスに宿泊させていただきました。Sくんとゆっくり話せたのが久しぶりで落ち着いた。寒すぎて今年初めて風呂入んなかったのもこの日。 

そして、次の日には今回の東京滞在の目的である、MOROHA単独公演inZepp TOKYO

確か、ストロークスの初来日以来にZepp TOKYOに来てテンション上がり、事前物販の前にフロア見たら馬鹿でかくて清潔で薄暗い空間が広がっててさらにアガりました。MOROHAのバックドロップのみの装飾も緊張感をたたえている様でほのかに怖いのが良かったです。

本当は、2年前に販売したグレーゾーン(下記、リンク参照)の続編となる18禁楽譜「GRAYZONE」の販売要員として参加したのですが、諸般の事情(法人運営のスペースにはエロすぎる)で当日販売が出来なくなったので、当日はプラカードを作成して予告サイトのQRコードに皆さんも誘導するという役割にジョブチェンジし、事前物販開場前開場後に来場者の皆さんにひたすら「GRAYZONE」の単語をアッピールしていました。

hainagalax.hatenablog.com

 

ゲリラ販売の予定で情報出しもちょっと後になるため、当日はとにかく謝罪と「GRAYZONE」の単語を連呼するだけで、マジ面白いことはわかってるのに一切説明できないというアンビバレンツな精神状態からか「メリークリスマス!メリークリスマス!メリークリスマス!」と叫んでました。

この「GRAYZONE」編集者であるエリザベス宮地にもっと様々な方法でアピールしたい気持ちを伝えた作戦会議の場で「もっと雑誌を目立たせたい!」というべきところをを「俺はもっと目立ちたい!」と言い間違えてしまったせいで宮地に呆れられた景色を忘れないであろう2018年冬。

 

開演した後はおヒマをいただき、「GRAYZONE」の出版元であるNさんとAAAパスを利用して関係者席の一番迷惑かからなそうなところでライブ鑑賞させていただきました。MOROHAすごかったから、みんなライブ行った方がいいと思うので、詳細な記述よりも思ったことを以下に書きます。

ライブハウスで少ない人数でも本当に丁寧に大胆にそしてフレッシュに数人の人の心をつかむことができるなら、2,400人の前でも同じ温度と同じひらめきをぶつけることができるし、モノではないから配れば配るほど増えていくハッピー。

小さくて美しいことはたくさんあるけど、大きくなっても美しいままであり続けられることも不可能ではなくって、折れてしまった分、新しくてぶっとい柱を何度でも何度でも立て続けることで、もっともっと高いところに登っていけるし、高いところから見渡すとさらに景色は広がっていくんだなーって実感を得ました。

装備品も変わらずに面々も変わらずに、たとえでっち上げたような夢でも口からでまかせでもいいから、一個ずつ現実に変えていく。僕らはそんな形。って中学の時から知ってたことをマジ現実に変え続けるしか生き残る道はないという確信も(退屈すると死ぬから)

その形は、今回のZeppTokyoMOROHAのライブだったし、今日(aka.20181221日)いっぱいまで販売している18禁の楽譜「GRAY ZONE」だったりするし、あるいは先週末の新宿Be-waveでプレイしたタイポップセットだったりします。

 

storywriter2.thebase.in

 

待ってたって何も起きないし、急にエロい女子高生が襲ってきたり(「GRAY ZONE」本編参照)もしないし、急にタイ語がわかるようにもならないから、原稿の一つ一つや仕事の一つ一つに対してひらめきをきっちりとインストールし続けないと、世界はどんどん狭くなるし、黙っているうちに海は埋め立てられてしまうし・・・

 

冗談やカマしや虚勢でもいいから、一個づつ現実に落とし込んでいって、できればみんなが笑えるやつとか見たことないやつがいいなー。今回の「GRAY ZONE」を形にして、楽屋中の笑いと、近日中に手に取った人をぶん殴る様な重みで笑かせるエリザベス宮地とUKは本当に本当に尊敬しています。

MOROHAの曲中にもありますが、居酒屋で共有してなんとなく寂しさを埋めるのもたまらなく愛しいものの、できることならヒラメキと爆笑が溢れる現場で乾杯してから、フロアででたらめに踊ることに執着したくって、ここ10年くらいはずっと私は、酒を肴に興奮や熱狂を呑み続けています。

これから数日の年末、酒飲む機会が増えるんですが、打ち上げよりも現場の回数重ねて乾杯のサステインを長くながーく保ちたいと思います2018年冬。 

最後に、先ほどから紹介している「GRAY ZONE」は2018/12/21 13:31現在でまだ在庫あるので、今のうちにチェック(買う買わないに関わらず、存在と概要を確認すること)しておいてくださーい!

 

それではまた!メリークリスマス!!

 

 

grayzone.tokyo

 

 

 

 

PS

ブログ記事なかなか書けないけど、東京であったけどあんま話せなかった友人や、今回会えなかった友人や、沖縄でもなかなか会えない友人や、沖縄でよく会う先輩へのメールだと思うとスラスラいくっすねー。これでいいのかも。