我如古地下放送局

沖縄のタイポップDJ。平日リーマン。G-shelterスタッフ(だった)毎日我如古(だった)

2026/3/22

ワークマンのリカバリーウェアを導入して2日目。2日連続で「仕事でミスをする夢」を見て、早朝に目が冴える。 リカバリーウェアは悪夢を見がちなのか? ググってもAIに聞いても役に立つ情報はなさそうなので、深追いはせず。

早朝から羽田圭介の『滅私』を読む。ミニマリストの欲望やモノへの依存具合、その拝金的な側面にフォーカスしていて、興味深くも気持ちが暗くなる話だった。

昼前、妻が起き、すぐに子も起きる。 昨日ジモティーで妻が見つけてくれた、3000円の補助輪付き自転車。それが車に積んであるおかげで、子供の起床後のムーブはスムーズだ。「今日も自転車の練習に行きたい」という気持ちが、彼を駆動させている。 もう練習ではなく「本番」であることを伝えるが、「練習と本番の区別はどのようにつけるのか」という質問に、私は答えることができなかった。しかし確かなことは、これからずっと本番が続いていくんだよ。

昼過ぎ、沖縄を離れるレコードコレクター・jonさんのお別れパーティーへ向かう。 車中、昨日一緒に鑑賞した「それいけ!アンパンマンショー」の感想戦。子は何も覚えていないし、私もインスタを見ていて話の筋を追えていなかったことを正直に伝えたため、話は全く盛り上がらなかった。

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「それいけ!アンパンマンショー」レビュー @サンエーコンベンションシティ 13:30の回

バトルシーンでも誰一人としてパンチを当てない徹底ぶりはもはや舞踊のようだったし、バイキンマンのどろんこ水鉄砲から何も出ていないのに、泥水を被ったかのように困り果てるアンパンマンとカレーパンマン。ピンチにはなったものの、顔は汚れていないのに一度ハケて、「顔が交換された体(てい)」で復活するアンパンマン。 こうした作品の「お決まりの流れ」を予習していない状態でショーを見ても、ハイコンテクストすぎて理解不能だろうな、というのが率直な感想。

幼児向けコンテンツゆえの教訓も、今回のショーではこのように受け取った。

  • 鉄火巻きを独り占めしたいという欲望のために、人を騙してはいけない。

  • 変装はバレるし、インチキをすればアンパンチ(的なもの)で制裁が下る。

  • トラブルが炎上しそうになったら、すぐにその場を去ることで火の粉を避けられる。(ドキンちゃんムーブって、このまま批判されないままでいいの?) *

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こうした感想を、幼児に伝わるどのような言葉に変換すべきか悩んでいるうちに、車は58号線を北上。道は結構空いている。

「ROTTON」でランチ。子が1歳の時から定期的に通っているので、運営するご一家みんなが歓迎してくれるのが嬉しい。 店主には「ODDLANDに参加して!」と強く伝えたが、満面の苦笑いを浮かべられた。そうだよね、忙しいよね。

そして、店舗近くの送別会会場「Prime wav」に到着。2日前の1周年イベントでもプレイしており、良い思い出(バイブス)が残るなか、40分ほどレコードを回す。 その間、子供は縄跳びを各パーツに分解して再構築を試みたり、黄色の紐をラーメンに見立てて調理担当のシミュレーションを繰り返したりしていた(MASAさんがお客さん役をやってくれて助かりました🙏)。

タイ音楽のプレイに関しては、まだ「型」が見つからない。ただ、リズムパターンで繋ぐよりも、ケーン(管楽器)の鳴りなどの上物を混ぜながら展開していく方向性は掴めた。2年ぶりくらいに前進できた感覚があり、嬉しい。

イベントの合間には、砂辺の海岸遊歩道で自転車の「本番演習」を90分ほど。 生まれてから物理的に一番遠くまで走っていく子供の姿を見てジーンとする反面、『本当にそんなに遠くに行って大丈夫か? 私が近くにいないことにハッと気づいて泣き出さないか?』と心配になる。が、10分後には爆走でこっちに戻ってきた。ちょっと見ない間にめちゃめちゃ運転が上手くなっている。可愛い子には旅をさせよ、だーね。

夕方、渋滞を切り抜けて帰宅すると、妻がポトフを作って待ってくれていた。 余っていたタルタルソースを消費したかったので、ぶっかけて食べたら美味かった。が、妻には申し訳ないほどの大いなる味変行為であった。

その後、オンラインのタイ語教室にて、上記の一連の出来事をどうにかタイ語で話しきり、安心して眠りについた。 そしてリカバリーウェアのエフェクトなのか、またしても仕事でミスをする悪夢を見たのであった。

2026/3/15

朝7時に目が覚める。ラッキー。 妻と子を起こさないように、リビングで岡田くん目当てにNetflixで「燃えよ剣」を見た。 国民国家以前の国家観のようなものや、安定しない権力への接近と離脱について、侍個人の考えが描写されているのが面白かった。アクションはマジ最高。

映画が終わる頃に子が起きてきたので、一緒に目玉焼きを作る。最近分かったことだが、幼児を調理に参加させることが、自分でその食べ物を完食する動機になるらしい。そのため、卵を割るところやお茶漬けの袋を開ける作業をサポートしつつ、朝食を準備する。「三つ子の魂百まで」というキャッチコピーを信じることにしているので、彼が達成感や万能感を得る機会をなるべく多くしたい。しかし、お茶漬けは残した。そう簡単ではない。

昼過ぎからコザで開催される「謎のタイポップ祭り?」のメインDJとして、パンパンの荷物を3つ抱え、190番のバスで北上する。バスの運転手のアナウンスが威圧的な声で「やだなー」と思っていたが、よくよく聞くと変なことは言っていなかった。バス車内のサウンドシステムが猛烈に劣化しているせいで、声の主の性格が歪んでいるように錯覚していただけだとわかり、ホッとした。どうにかしてほしい。

スタートのちょっと前に会場に到着し、早速セッティングを開始しようとすると、DJブース裏からダミ声が聞こえた。振り返ると、8年前に連絡を断絶した親戚のネェさんが座っていた。幸いにもその瞬間は目が合わなかったので、反射的にネオポゴタウンに避難した。

スタート時間が迫るも、10年前の法事でのトラブルを蒸し返したくないし、蒸し返されたくもないため、ブースに復帰できず。時の解決(ネェさんの用事の終了と帰宅)に任せることにして、現実逃避で一旦オンライン馬券を買ったら、ワイド45倍×300円が当たってびっくりした。

優しい友人たちがイベント会場でスパイ活動をしてくれたり、来場者のインスタストーリーをコマ送りで確認したりすると、どうやらネェさんはデデンと座って飲酒に励んでいるようで、時間経過による解決はマジでもう無理そう。覚悟を決めてシカトすることも出来なさそうなので、変装してDJをするという手段に出る。

店内にいる友人にもバレない状態だったが、「ネオポゴタウンの店内にはいそうな感じ」、つまり普段からそういう格好でプレイしているDJっぽいラインを狙ってコーディネートしてくれたおかげで、おしゃれな感じに仕上がってよかった。堂々とした変装だ。

堂々とした変装だ

ドキドキしながらDJしていると、タイポップが最高なせいで、泥酔状態のネェさんが目の前でライトにケツを振りながら踊り始める。さすがクラブ遊び歴35年のネェさんだけあって、よくわかんない雄叫びをあげながら周りの人に声かけをしているので、フロアの雰囲気はいい感じ。でもこっちに注目してほしくないので、フロアの雰囲気はキープしつつも盛り上がりすぎないよう、洋楽ネタのわかりやすいタイポップを避けるように注意して、BPMをじっくり落としていく。その後、ダミ声で誰かに何かを喋りながらネェさんが飲酒ブースに退散したのでちょっとホッとしたが、メンタルに余裕がなくなってきたのでNEUにバトンタッチしてDJを降りた。投げ銭箱に1000円札が入っていることを確認して、少し気持ちが救われた。

しかし、この後にもう一個山場があった。路上でのイベント終了後に、ネオポゴタウンのAスタジオで、大きな音でタイポップとNEUによるVINA HOUSEの時間を設けていたのだ。そこにネェさんが参加すると、密室で注目を浴びるだけでなく、場合によっては修羅場と化す(ネェさんは力が強くて歌がうまい)可能性もあった。しかし、路上側のイベントの終わり感を過剰に出してくれたおかげで、ほとんどのお客さんが帰宅してしまった。それはそれでダメじゃんってことと、3人だけの安全なフロアでDJできる安心感が入り混じり、梅雨明けの青空のような「サンキューサンシャインモード」での選曲は、何にも代えがたい時間になった。「謎のタイポップ祭り?」では私(DJ 817)がほぼ機能しないという謎の事態に陥ってしまい、わざわざ来てくれた友人たちには本当に謝りたい。当たった馬券でなんか奢ります。

それで、まだ話は続くんですが。

その後、パンパンのバッグを抱えた状態で、那覇でのパーティー出演のために移動。

私が憧れ続けているDJ「真保⭐︎タイディスコ」と、「美ら大学DJサークル部長会長」というBtoBユニット名で、カラーズで開催の #MAKEFUSION に出演。会場には見知った方々も何人かおり、コザでの顛末をまくし立てたが、伝わる様子はない。そりゃそうだ。

すぐに本番を迎え、真保⭐︎タイディスコがプレイする彼女自作のJ-POPガバremixに喰らいついて、タイポップチャンスいたしました。 オランダから来ているゲストアーティストのfrenquencyも喜んで踊っていて、その後に話した感じでもタイ音楽への関心が高いようで、ものすごい好奇心と探究心だった。

彼の音楽は言うまでもなく、世界中の音箱を歓喜させる「ソレ」だった。ここはどこなんだ状態とでも言うべきか。さらに、frenquency自身で作ったバゲット付きのミールをお土産に渡してくれて感激。

色々ありすぎたこの日の最後、放心状態でタクシーに乗り込むと、車内BGMで「モノンクル」が流れていた。胸に抱えたバゲットの香ばしい香りも相まって幸福っぽい気持ちが湧き上がってきたこの日。あるいは何の花に例えられましょう?

2026/3/8

じゅり馬を見に子供と2人で辻へ 司会者と演者はいるが、舞台進行担当がいないようで複数の出演者の出順と演目が混乱しているようでした。

副会長さんからの挨拶から始まるはずは、司会者がコールしても見つからずその演目はスキップ 沖縄芝居の方々の演舞を予定しているようだったけど、かぎやで風のイントロが再生されて演者の皆さんが不満を述べながらフォーメーションを組んでいたのにソワソワ。 こーゆ不満が自分に向けられる場面が多いので、謂れ無い疲弊感を感じる。 さらに、料亭那覇で働くネパール人の青年たちがPAを担当しているようでしたが、音響のディティールには関心がないようで、民謡を歌うチームの時に低音がボワボワすぎて苦しくて離脱。日本そば屋に入りました。

子供がつけ汁についていない部分のそばを食べて、水の味がすると吐き出したけど、つけ汁にちゃんとつけてあげるとモリモリ食べだしたので、おかげて私は空腹状態。蕎麦湯で割った後のつけ汁も気に行ったらしく完飲。私の空腹状態の埋め合わせがないまま退店。 最近子が「ごちそうさまでした」を絶叫するので、お会計時にのみ1度コールするものだと教え込んでいるが、周囲が優しい反応をしてくれるので改善の兆しが見えません

「ごちそうさまでした」「ごちそうさまでした」「ごちそうさまでした」

その後、車を停めた波の上ビーチまで歩いて行くと、足だけでも海に入りたいという要望が強かったため一度アイスクリームを与えることでうやむやにしようと思いましたが 3分かからずにアイスクリームを食べ終えて、また海に入る決意表明があり、再交渉。

・ズボンの裾を限界まで上げること

・服が一切濡れない範囲までの行動は許容すること

・転ぶようなリスクがあるアクションを取らないこと

上記3点を合意し、海に突入。
一回入ってしまうと夢中になりズンズンと進み、時折こっちを見ては思わせぶりな笑顔を見せるので、「この人、泳ぐつもりかも・・・」と不安になる。名前を連呼しながらなんとか引き揚げてもらって一安心。 車に戻ると「まさかこのまま帰宅するってことはないよね?前日に見かけたがすでにクローズしていて入店が叶わなかった県総合運動場のボールプール、あるいはそれに類するような施設に行きたい。」 ということを言っているので、話を逸らしてネオポゴタウンへ。「まりちゃんやナルトが絶対いるよ」と期待している様子を口にした直後に午睡。10分で目が覚めてギンギンに元気。 幸い、ネオポゴタウンにはまりちゃんもナルトもいて、同じ年のきうまでいるし最高状態。

私は私でODDLANDの財政状況と、収入と支出の表をAIなどに整理させることや、1日目の終了時に大まかな収入の速報をスタッフに共有できる状態にできる方法がないかを協議。手法としての結論は出ないまま、会場の下見へ。 子はすぐに駆け出して、我々がAのエリアにいるうちにDのエリアに到達していた。幸い黄色いスウェットが目立っており、目視確認可能な状態でちょっと安心 直也が面倒を見てくれているうちにODDLANDのレイアウト確認へ。小人数ステージの配置は問題ないがトイレの匂いが気になることは解消できるのだろうか。 私の出演&サポートを行うDJブースの場所はとてもかっこいいが、どう見てもグスクあるいは拝所なので緊張感がある。 この日の夜にグスクの有識者であるトクメイキボウに相談すると、やっぱりあの場所はグスクだった。 彼曰く「ウチカビを焚けばいいのでは?」という助言をしていただき、グソー用の使用料支払いというどの世の倫理なのかわからない手法にグッときた。

金融資本の際限なき拡大


タフな1月2月を超えて、仕事のことを考えずに人生のシーンを生きている実感

りんご音楽祭2025出演のこと

いつでもこんばんは、ハイナです。

今年、りんご音楽祭2025に参加&出演しました。 りんご音楽祭でDJやる時にはお酒飲まないことが多いので、DJしている最中に何を考えているのかを結構記憶していて、せっかくなので記録に残しておこうという記事です。 DJやる皆さんがどのように選曲しているのか聞くときの呼び水としての記録のつもりなので、この記事を見たDJの皆さまにおきましては、ご自身の考え方との差異についてお知らせいただけると嬉しいし、その議論がタイポップDJ文化の発展に寄与することを期待しております。

DJしていない人でもいちタイポップDJ楽曲群を知るためのご参考までに。

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Neon Oasis Fest.24(台湾) のこと

いつでもこんばんは、ハイナです。 去った週末2024/1/19(金)〜21(日)に台北南部の農場で開催された「Neon Oasis Fest.24」に出演者として参加したので記録を残します。記憶がフレッシュなうちに更新したいので箇条書き混じりで記載していきます。

■波フェスとNeon Oasis Fest.(霓虹綠洲音樂祭)の共同の取り組みについて

 去年の5月に友人から「台湾でフェスの主催チームに所属している友人が話があるらしいので連絡先伝えました」という電話があったので、おうおういいねーとか軽い気持ちでいたらすぐに電話がありまして、BABFでちらっと話したことのある728(ナツヤ[Sogare])と20分ほど話をしました。事前に聞いていた通り台湾と沖縄の音楽コミュニティーをつなげる動きをしたいというような話と熱い意気込みを聞いておうおういいねーって感じだったのですが、その翌週にはリーバイス台湾の周年のWEBプロモーションにRITTOがブッキングされた報告を聞いて襟を正しました。意気込みの電話かと持っていたら案件抱えるレベルで具体化できる人がいるなんて聞いたことないよ!

しかも仕上がりいいじゃないっすか!!!

という速度感であれよあれよと波の上フェスティバル(私は初回からスタッフとして関わっているフェス)に台湾からのアーティストの招聘が決まり、お互いのフェスのプレイガイドの乗り入れでそれぞれの国でのプロモーションと決済方法を協力し合う関係などが構築されて、2023年11月には本当に波の上フェスティバルに台湾のアーティストが出演しました。めっちゃ楽しかった。 そして、約束通りに「Neon Oasis Fest.24」にはRITTO/CHOUJI/TORAUMAの出演がアナウンスされて、おうおういいねーって思ってたら追加でDJ 4号棟と私 DJ 817も出られることになりました。台北のみんなとタイポップチャンス(タイの音楽を聞いて大騒ぎする機会)を得られるなんて嬉しいことですね!沖縄在住のDJが台北でタイの音楽で楽しくやることなんて全く想像つきませんが、きっと大丈夫なぜならタイポップは最高だから。という願いのような確信を持って乗り込んでいきました。

■往復の価格とかかった時間

とはいえ、本当に出演するのか嘘みたい!という気持ちと己の怠惰で、ギリまで飛行機を抑えずにいたら「そろそろ取りましたか?」的なメッセージが来たので、慌てて席を確保。 行きはタイガーエア、帰りはピーチエアで48,000円(燃料代込み)でした。だいぶ高くなった気がするけど、総統選挙と冬休み、旧正月前のタイミングと重なり費用が高かったみたいで平時はもっと安く行けるようでした。とにかく機内込み込み荷物が10kgなので助かりました。預け荷物なんてするわけないレベルのDJなので、ほんとにありがたい。インディー文化交流はハンドキャリーということで相場が決まっています。 今回、ツアーを共にする沖縄の赤土の面々は2名ほど行きの便を逃したことを事前に聞いていたので、気を引き締めて那覇空港に向かいました。

<初日>

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2023年5月 バンコク小旅行のこと

いつでもこんばんは、ハイナです。
 
大学時代から付き合いのある、タイ人の友人が倒れたとの連絡を受けたのが4月の半ば、LINEで病状などをちょこちょこ聞いていたのですが、私のタイ語能力では治療に関することや今後のことについて詳しく聞くための語彙が足りないことと、顔見たい&見せたいの気持ちがジュクジュクになってしまっていたので、3年ぶりにタイに行きました。
旅行記というには短すぎる1日半の滞在でしたが、沖縄-バンコクの往復の方法の価格記録を含めて記録しておきます。
 

ガッタンガッでお馴染みの「トゥーイ」のミニマルな3chaを帰国してからずっと聞いてます

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りんご音楽祭2022出演のこと

りんご音楽祭 2022/9/23〜25に参加し出演しましたので、特に印象に残ったことの記録を報告いたします。
今まで7年間で合計28ステージくらいバックDJやらタイポップDJやらトークショーなどで出演してきましたが、きちんとテキストにまとめてなかったので今回こそはと思い、極々個人的なレポートですが、個人的なレポートこそ読みたくね?伝えたくね?という動機で取引先からのメール返信待ちの時間とお昼休みを駆使し書きました。
 

■事前の公式情報は本当に素晴らしかった

今回のりんご音楽祭でとても楽しかったのが、事前にpodcastで展開されていたココが変だよ!りんご音楽祭
メインとなる長崎さんのセンスではないタイトルは、りんごや主催に対するクレームな不満をひっくり返すようなトンチのタイトルだとは思いますが、あの番組のフォーマットまで考えるとステレオタイプ強化された世代なので、受け入れ難い。内容はマジで最高のプログラム。
りんごに関わる様々な方々のりんご音楽祭の特徴をウェットにドライに説明していることが、他のイベントとの違いを浮き上がらせる内容になっていて、りんご音楽祭への参加の可否を問わずに2015年以降のフェスやクラブイベントの推移を感じる音声コンテンツだと感じます。
特に、志村さんが話していた「フェスのガワを偽装して、コアなパーティーを街中で鳴らす」という見立てがめっちゃよかった
 
その音声コンテンツおかげで、沖縄からの参加が成田や名古屋からではないアプローチを検討できたことや(後述)、友人にイベントを紹介する上で最高のサブテキストになったのが特に助かりました。
 
 

■台風の影響で目的不達成

りんご音楽祭の5日前から突如発達した台風で当日の開催が危ぶまれましたが、皆さんの日毎の行いが良かったり悪かったりする影響は全く関係なく、無事に開催できたことは天に感謝。
私はKIKIを見たくって、土曜日の早朝便で神戸に行き、新幹線と特急を駆使して無事にギリギリ間に合うはずだったのですが、台風の影響で新幹線が折り返し運転となり、目的の電車に間に合う名古屋着の時間が3分遅れてしまって残念ながら目的は達成できずでした。(あの状況で答えのルートがあったなら後学のために知りたいではある。)
 
しかし着いたら着いたで、久しぶりの方々や沖縄から乗り込んだいつものメンツを見かけたり、見たかったライブやプレイを堪能できて、ごく一部の道のぬかるみ以外は至極快適な土曜日でした。金曜日の大雨を乗り越えたパーティーピープル(≠パリピ)は顔つきが違いました。
 
 
 
 
下記、細かいトピックです。
 

■little rockers in きのこステージ

今年のりんご音楽祭のトピックとしては、きのこステージが東京-沖縄のハコの連続キュレーションの舞台になったこと。
沖縄からは、私自身も遊びに行く機会もプレイする機会も多い「little rockers」がバーカウンターのスタッフごと乗り込んで、キュレーションするなんて面白い試み!
沖縄ローカルの様々なプレイヤーや「little rockers」のスタッフが大挙してりんご音楽祭にいることもアガるのですが、LEF!!!CREW!!!ことWSZ80が、プレイヤー → LEF!!!TACOS!!!を経て、キュレーター&プレイヤーとしてまさにその場所きのこステージにいる変遷も面白いです。
 
他にもThe hypesメンバーとしてringo a go goで出演枠を勝ち取り、その後におやきステージを経験するもバンドがなくなってしまったEijiHarrisonも自身の創作活動の成果を出して、見事にコンポーザー&DJとしてきのこステージに返り咲いたのも、友人としてアガるストーリーでした。彼の実際のプレイも良かったし、集まる人数どうこうではなく素晴らしいプレイでフロアをダンスに巻き込んでいたのもりんごの参加者にハマってた。
20代のプレイヤーが多くなってきた那覇-北谷の夜遊びの勢いが召喚された現場に、沖縄ローカルの下支えを長年続けているDJ KIMの照明&メンタル&酒飲みのバックアップがあるのも心強かったですね。遊び方も半端ない&長い先輩方なのでテキーラ&ハブ酒渦に飲み込まれないように遊んでました。
 
 
 

■MC i knowと宙J FDFANTA汁CHILLSTASKIさんの交差点

 
朝早くからMC i knowの出番だしリハができたのはありがたいので、マスタリング環境が違うトラックをフロアで確認できる貴重な機会を、バックDJとして逃さないように頑張って早起きしました。MC i knowとお互いの起床報告ラインを送りあったり待ち合わせ場所を工夫したりして無事にリハに間に合い、久々のPAさんたちの寅壱ズボンを褒めたりして和やかに音響チェック完了。
 
リハ終了後にわさびステージに立ち寄り、むぎ(猫)のライブを見て、何十回と聞いたはずの曲「天国かもしれない」が晴れた日曜日の朝の環境とここ何年かの社会状況やこれから息子から見えるであろう生活を想像することとマッチしてとてもグッときて涙ぐみつつ、おやきステージに戻る。
その日のおやきステージのトップの出番の『宙J FDFANTA汁CHILLSTASKI(以下、チバさん)』さんが異様なデコレーションの中で全くビートの違うヴァイナルを二枚使い(?)するプレイで数人のフロアはニヤニヤするばかりで面白かったのはいいのですが、転換開始時間になっても全くプレイをやめるそぶりがなく、集中して音楽世界を構築しているプレイヤーに横槍入れたくないので私も静観していました。
 
しかし、予定時間を5分過ぎても様子が変わらないので流石にPAさんに伝達。PAさんたちも予期していなかったようで慌ててステージに駆け寄り時間を伝えていただいて私もブースにin。それで無事に終わらないのがりんごの魔力で、MC i knowのプレイ時間になっても断続的なうめき声のレコードをプレイなさってて、流石に「そろそろ始めますね」と伝えると、チバさんはちょっと間を置いて「どうぞ」とおっしゃるのでした。(その時にうめき声は鳴り止んでいない)
その返答にテンションがブチ上がりまくって、そのままうめき声に被せて1曲目を再生するとi knowのトラックとクロスフェードしながらチバさんのうめき声プレイがゆっくりと終わっていくのでした。マジで楽しい。
その後、異様なデコレーションが撤収される様子を背景にi knowのライブは進み、朝一からお客さんも集まってくれました。

コンビ停止後に凹んでいたi knowがメロウな部屋でソロ楽曲の制作に打ち込んでいた時期を経て、なんだか知らないけどいつの間にか本人のパワーが上がったことに伴い、楽曲ごと外に向かって進み出した2022年のこの年に、その楽曲群(aka.日々の生活!)がアルプス公園に染みていく様子にちょっと感動していました。
ライブの中盤にデコレーションの片付けが終わったチバさんが「やっぱり面白いね、大丈夫!またすぐに人気が出るよ」と耳打ちしてくれたことが、なんのことかわかるようなわかんないような気がしてさらにテンション上がりました。
 

プリミティブな楽屋で本番への集中力を高めているMC i know
 

■DJ 817 in Red Bull EVO STAGE

私くらいの無名DJのアウェー戦としては、プレイ中のフロアを耕してくれる友人の存在は不可欠。
前日から会場や中夜祭会場で友人たちを見かけるたびに「DJ817を見てほしい」と伝えましたが、昼からの出演であることを伝えるとみんなヘラヘラするばかりで感触がない、「起きれたら行くよ」などの社交辞令も言わない。逆の立場になって考えてみれば俺だってヘラヘラするしかないかも。
移動疲れや中夜祭からの復帰が昼にできるわけもない、松本駅前でゆったりしたすぎるから。パーティーピープルの朝は遅い。
それでも、沖縄No1タイポップDJ(暫定)の責任として、その場に感じたことのない異様な空間を作ることに集中するべく中夜祭を切り上げて、ホテルで最終の選曲作業。

ここ3年くらいはお昼の時間にDJする機会がなかったこともあり、ピンやケーンのボリュームが大きいラムシンやロットへーのコンピに入っているような楽曲で気持ちよくなったりしたりで考えていたのですが、本番の5日前に今年かけまくったり聴きまくっていたモーラム『インテン・ゲーオブアラー』さんの訃報を聞き、候補リストを組み替えました。
 
 
当日は、主流な動線にあるステージでの出演機会をいただき、さらにタイ発祥のエナドリred bullを冠としたステージとなると当然気合が入ります。(注釈:1)
 
始まってみれば金曜日の雨を乗り越えた猛者たちや、りんごきっかけで友人になった人たちが十数名フロアにいらっしゃり、別々の街から別々の事情を整理して、安くはないお金と短くない時間を掛けて集った人たちと私が大好きなタイ楽曲を聞きながら機嫌よく過ごせるのはとにかく最高ですね。
ちょっと訃報に引っ張られている気持ちがありましたが、それぞれの人生にはそれぞれのストラグルがあるだろうし、事情を知らないにせよ物理的な人間が同じ場所を共にする素晴らしいりんご音楽祭のような機会で瞬間瞬間を楽しむしかないよね。
 
プレイ中は(本当に本当に最高なことに)フロアはフロアとしてプレイしている私を見ずにダンスが成立している瞬間が何度もあって、行き交う人たちがニヤニヤしながらその様子を楽しんだりと、DJキャリアでも最高の景色になっていました。
肝心の楽曲はフルで掛けつつもフロアの様子が良すぎて思わず当初の計画をすっ飛ばして、サイヨーとかmilliのブートremixとかごっつい感じの曲をかけたんだけど、ばっちりハマってくれてよかったです。
プレイの最後にsuper bang!で締めつつG-shelterで何度も出演したせのしすたぁにパスするときに、今まではハコのPAとして関わっている私がプレイヤーとして彼女たちの登場を演出できたこともとても嬉しい出来事した。その後めちゃめちゃぶちかましてたし、しなやかで力強いチームだと再実感。
 
出演後に物販ブースで声かけしてくれながら、手刷りしたDJ817の物販を購入いただいた方々本当にありがとうございますこれでどうにか賄えます。さらに光栄なことに数枚のお代わりオーダーもいただきましたが、もう本当に大変なのでロングTシャツは再生産せずにTシャツにしますので、別途ご連絡差し上げます。
 

G-shelter作業場にてシルクスクリーン印刷中のグッズ
 

■りんごで知り合った友人と、まだりんごに行ったことのないその友人たちへ

私は2015年から連続して参加しているのでりんご音楽祭には詳しいと思うのですが、今回初参加した友達としばらく一緒に歩いたことで、彼がりんご音楽祭のスタッフのチアフルさや、カラオケブースを見つけた時に爆笑&感動しているリアクションに触れることができ、そのフレッシュな反応のおかげで私自身が初参加した時に感動した気持ちが再度湧き上がってきて最高。りんごに複数回参加している方々におきましても音声コンテンツやnoteを参照資料として勧めつつ、まだ参加したことのない友達を誘うのはとてもいいことだと思います。
今年はまだチケットあったみたいだったし、皆さんの友人が楽しめる席には余裕がありそうなので。
 
266組の出演者が集ったってことは、<4.7383813e+18>通り(6ステージ3組が同時に進行している前提で、1ステージの1日の枠は8枠とする)のりんご音楽祭体験がそれぞれにあって。
自分の生活の中での楽曲の体験を踏まえると、参加者全員が違う体験をしているものなのですが、あれだけの人が集うということは、松本の街の素晴らしさやイベント自体のブッキングから垣間見えるアティテュードへの賭けに乗った人たちがこんなにもいるということなので、続いて欲しいものですね。そしてどっかのタイミングでまだ会ってない友人と邂逅し、乾杯できることを願ってやみませんので、私も私で今日も仕事終わらして家のことやりつつタイ語学習とタイ音楽の探求を続けます。
 
この先、また会いましょうー
 

DJ 817のプレイを背景に写真を撮る人々の様子
 
 
追記
あと、プレイ後にtwitterエゴサしてもリアクション皆無なのにインスタでフォロワー15人も増えたのでなんかそういう感じなんすね今。
 
※注釈1
タイ国内でのred bull創業一族の暴挙の数々にはもちろんムカついてますが、ビジネスドメイン的に今回のステージとは無関係なので怒りを鎮める。