いつでもこんばんは、ハイナです。
既にハンディー松野のブログにも上がっていますが沖縄のaikoこと殺沼蜘蛛助の「ロックスター」という曲を我如古ファンクラブ4号(Dr.)ことハンディー松野がカバーしたリリックビデオが先日youtubeで公開されました。
ハンディ松野-ロックスター[cover](Lyric Video) - YouTube
私はこのカバーの仕上がりそのものが素晴らしいことはもちろん、ハンディー松野が殺沼蜘蛛助の楽曲を選んだ理由やカバー制作の衝動に思いを馳せてさらに納得しています。
殺沼蜘蛛助
私が理解している殺沼蜘蛛助の創作活動とは、共感を呼ぶことでもなく、笑いを取りにいく訳でもない。そして踊らせるわけでもなくただひたすらに日常の風景をカットアップして救い上げた詩にHIPHOPフリカケをまぶして、観客の頭上50cmに全力投球しているイメージです。お客さんにもHIPHOPにも彼が尊敬して止まない(と言っている)aikoにでさえも媚びることなく、自分の観ている世界を表現し続ける業(カルマ)には、ゾッとしたりグッと来たりしています。
<見よ!このまっすぐな目つきを 〜photo fromオトノメモ〜>
ハンディー松野
そして、毎日生活の記録をupし続けているハンディー松野は、殺沼蜘蛛助の拙くもそんなまっすぐな姿勢や溢れ出てしまったといか思えない楽曲制作の姿勢に共感、あるいは憧れを抱いているのではないでしょうか?
まつのーーとで日々更新される自室で編集した独り語り的な日常風景の動画を通して、あるいはSoundCloudで更新されるcorocoroアカウントの宅録楽曲には、日常風景にコミットできずにしかしその美しさを切り取ろうとしている表現者の姿が感じられます。
このように徹底的に一人称な自室で宅録な表現が組み合わさったものに対極的となるような要素を入れてみようと思った私は、仕事の合間にフリー素材で拾ったロシアのチャンネーを動画を入れてみました。
その組み合わせが想像以上にハマったので、ハンディー松野に連絡しYoutubeで公開しました。
チャンネー
思えば、肉感的なダンスを踊るチャンネーなんて、我々が通っているライブハウスにはおらず、さらに我々の通うクラブにおいてもリアリティーの薄い存在なのです。親近感を軸に考えてみれば2次元キャラよりも遠い存在かもしれない。
そんな存在の遠いチャンネーを彼らの映像がもつ自室制作特有の閉塞的な協同作品の前景に配置することで、映像に下世話(リビドー)さと肉感(ビート)を加え、でもやっぱり表現の空間は閉じたままって雰囲気に仕上がったと思います。伸びない再生数も閉塞感を補強してくれて良い感じ!
私の作業にかかった制作時間は2分くらいなもんで(エンコーディングには1時間)ほぼナンにもしていないため、当然思い入れがない仕上がりになりました。結果としては、自分の成分が無臭なので何度観ても楽しいのでラッキーに思います。
みなさまにおきましては、暇つぶしや就寝前のいち動画としてお楽しみいただければハッピーに存じます。
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*1:ハンディ松野/ロックスター(殺沼蜘蛛助cover)Sexy Big Booty Girl Video remix