我如古地下放送局

沖縄のタイポップDJ。平日リーマン。G-shelterスタッフ毎日我如古(だった)

IZU YOUNG FESTIVAL 2014レポート

いつでもこんばんはハイナです。
何回目か分かりませんがブログで文章書くことにしました。
五日に一回の更新を目処にやれるだけ書いていきますというのも、結構前にIZU YOUNG FESTIVAL(以下IYF)なるものにいってきまして。テキスト化しながら昇華させないと澱になってしまうのでね。

 

IZU YOUNG FESTIVAL 2014にいってきた


2012年の秋にIYFに初参加してカンドーしたので(その様子はココに書きました)、チャンスがあれば行きたいなーと考える間に、jetstarのセール便が片道5400円で取れたのに、成田→新宿で移動するのに3100円ってなんなんすかね。

まぁ、それで前の日に東京入りして実家で寝て起きたのは午前6時前とかで、7時には渋谷にいたね。そんで初対面の女子とLINEでハチ公前で初めまして直後にレンタカーに乗り込んでますからね。楽しいったらない訳ですが口角アゲハ(仮名)さんと自己紹介しながら環七ドライビン(グ)して高円寺で傍若若美(仮名)さんをピックアップ。東京の秋の始まりの朝方ってなんでキモチイのかねーとか思いながら歌いながら、明大前で百色ショートカッ子(仮名)さんもピックアップして、高速道路のって国立へ。

最後に同級生の森(本名)をピックアップした頃には腹が減って吉野家朝定ってことで、ここで我々のチームがカッチリと仲間割れをしてしまいました。
ラーメンに海苔を入れる入れない派で議論は白熱し一触即発状態に。しかし、入れる派の私が入れない派のジャクミの朝定の海苔を取り上げることにより火種は取り除かれました。安心。

あれ、こんなどうでもいい序章を長々と書いているあたり。私の浮かれっぷりが出ていますね。秋口に東京→沼津のドライブするだけでもすんごいレジャー感。ありがとうIYF。


IYFについて


IYFについては、今年度からその成り立ちはこのブログで主催者本人が書いているので、会議中とか授業中とか暇なときに読んでおいてほしいのですが、このイベントは完全無料かつ合法的な手続きを踏まえてやっているタイプのイベントなので、経済的なリスクだけではなく各所への書類の手続きのやり取りや地域からの評判など気苦労+労力が絶えないことは間違いないし、公的資金(血税)が投入されるたぐいのイベントでもないのでわかりやすい実利がないわけですよ。
それでまた、オラが村の地域おこし!ってほどヤンキーな人達がガンガン地域性でぶち上がるタイプでもないし、実際出演しているアーティストは東京・関西ライブハウスを中心に活動しているかっこいいバンドだから、出演するにはめちゃめちゃハードル高いわけだし。伊豆の地域性を打ち出す音楽祭でもなく・・・という、まだカテゴライズしにくくって、でもシンプルに気分がすごくすごく良くなるイベントなんですね。

そんな説明しがたくって、でも参加してみるとすごくシンプルに楽しめるという時間空間メンツになっているので、私は身を以て体感しないとしゃーないなーと思って我如古から参加しました。

 


IYFに到着

 

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そんなこんなで、渋谷から考えると五時間くらいかけて沼津の会場に乗り込んだので、ayU tokiOのライブにはギリギリ間に合う感じで遠目で1曲だけ鑑賞。ストリングスのいるバンドの演奏を屋外で聞くのは最高なうえに、出演者各位もろもろに挨拶をしているだけでも気分は高揚しっぱなし。
アクトの細かい演奏に耳がいってませんがこのバンドは、も一度キチンと見なくてはいけません。


あと、会場に入ってすぐに気がついたことなのですが、2年前とくらべて音がめちゃめちゃ向上しているのでした。
本イベントの首領・ヤング Voの高梨くんの手腕と、mixiのSEBASTIAN Xコミュの管理人でおなじみの片岡くんの努力が音の粒子にもはっきり現れており、私はとっくに知っていましたがIYFは今年も素晴らしい空間でした。各バンド本番前の音だしを軽くする程度での音響調整だったと思いますがスイートスポットが広くて本当に音がよかったです。白い汽笛の時が一番鳴りが気持ちよかったなー。

というわけで、しっかり見れたバンドの感想など。

 

 

ライブレポート



SEBASTIAN X
メジャー発表という大きなトピックを持ちつつも、なんのことはないヤングがサトウトシオだった時代から響き合っていたマイメンバンド。ヤングの用意した舞台で素晴らしい演奏を繰り広げるに決まっている訳ですが、それにしてもサウンド面での広がりが磨かれたように聞こえました。SEBASTIANXの音楽って例えばこの伊豆の河原がキラキラとした音楽空間に彩られるような瞬間を鳴らしているんだと思うんですよ。それは端的にいえば「イェーイ!」ってコトだと思うし、ただしその誰もが持っている言葉の深みや「イェーイ!」直前の悲しさや、直後にあるかもしれない別れとかもビンビンに感じながら、それでもなおこのワンダフルワールドについてスーダラ決め込んでいるからカッコいいと思ってます。この日のライブで再認識した次第です。河原が似合うぜ。

(平和の象徴となった朝定の海苔は、SEBASTIANXのスタッフAのラーメンに入れました)


フジロッ久(仮)
サウンドチェックにしっかり時間をかけているので、イベントとお客さんに大しての意気込みを感じずにはいられない仕込みにワクワクしてましたが、早い時間からアナーキーインザあらかわブッカマしてて。丁寧なサウンドチェックなんだったんだー!と思わせてからのニューユタカ楽曲の綺麗なハーモニーの連発で、2年間でバンドこんなに変わるんだなー。と、思いつつパーカッションの鳴りもいい形でフジロッ久(仮)に混ざってて新メンバーにウェルカム!と感じました。サイドキックMCである元希くんのまっすぐなメッセージの数々に藤原くんが何度もMCを奪われては照れ笑いを浮かべていましたがなんのその。あんなに楽曲とイベントを呼応させるような言葉は聞いてて気持ちがいいのです。私はフジロッ久(仮)をまだライブハウスで見たことがなくって、ほとんど夕暮れ前の屋外で見ているイメージが定着しているので、今度はライブハウスで見るゾ!

ヤング
ヤングが結婚式でモンパチを演奏していて、地元のニーニーたちが嬉しそうにしている動画をみたことがあって。バンド演奏で地元のつながり以外はバラバラな志向の人達が、音楽でハッピーになれるのは素晴らしいことだなーと思いつつ、でもヤングにモンパチ鳴らさせるなんて寂しいと考えてもいたのが2年前くらい。

しかしこの日はヤングが彼ら自身の楽曲で地元のニーニーたちが口ずさみながらダンス💃ダンスしてて高まりました。

 

まさにこれ!これなんだよー。


この時のヤングの演奏を聴く前に、IYFを実利がないとか考えていた私は間違っていた!こんなもすごくすごく分かりやすい形でのハッピーが発散されていて、それぞれの笑顔を炸裂させるための仕込みとして、彼らは貴重な1年間という人生を掛けているんだ!と。

そして、その賭けを見事に大当たりさせながら、彼らのハイリスクハイリターン勝負で発生させたロハのハッピーをじゃんじゃんバラまきながらパーティーを続けていたのです。
そんな確信に驚きながら痺れながら駆け抜けた演奏時間の最後。五曲目の最終曲「アドベンチャー」を演奏し終えたときに、行政に許可を取っている時間を過ぎてしまっていタイム伊豆オーバー。パーティーは突如終わりを迎えたのでした。


もちろん、開場のみんなもそういった配慮に気がついていることで、ムンムンムラムラした雰囲気の中で。「まぁ、でも楽しかったしさ・・」とヤングの功績をたたえる拍手がチラホラ始まり。

 

 


でも、やっぱりまだ「透明」をやってないんですよ!

「昔からのキラーチューンでもあるけど、ふるい曲だから新曲アドベンチャーに託していく時期なのかもなー」と事情を察することが出来る玄人のフリをした私は我慢してたのですが、でもでもでもでもでも!!!!!

でもでも!


やっぱり「透明」を聞きたい気持ちが俺にあふれまくっていて。フロアの隅っこから思わず最前に移動して「アンコール(もっとやれ!)アンコール(「透明」を聞かせろ!)」と言ったのが先なのか後なのかは分からないけど、その気持ちは私一人ではなく会場でも多くの人が待ち望んでいたことで。

遠慮がちな声やはっきりとした要求をする声や酔っぱらった声など様々なトーンでのアンコールを望む声がぐんぐんとステージ前方に押し寄せまくったときに、Vo高梨君がメンバーに頷きの合図を出す瞬間を私は確かに見たのです。

 

 

すると、全世界の IYF2014参加者が待ち望んでいたあの曲名をエリザベス宮地が唱えたのです

 

「透明!」

 

そして、かき鳴らされたイントロのギターノイズのなかで私の魂が震えました(ぶるぶる)。

 

 

会場全体が透明に飲み込まれている中で、はっきり分かったこと。

私が音楽の傍にいるのは、こんな封に肉体的に、いや霊的にも興奮する瞬間に立ち会うためなのだと改めて気がつきました。

 

 

 


配っても配っても減らずに増えていくハッピーと、鳴らしても鳴らしても鳴り止まない拍手が溢れる瞬間に敬意と感謝を込めて。

 

 

 

 

 


IZU YOUNG FESTIVAL 2014ありがとうございました。