我如古地下放送局

沖縄のタイポップDJ。平日リーマン。G-shelterスタッフ毎日我如古(だった)

JACK THE NICHOLSON'Sの話

いつでもこんばんは、ハイナです。

早速なんですが、明けましておめでとうございますなんですが、ニコルソンズ解散らしいんですよ。

 

結果的に解散ライブとなった新年夙川の儀では、なんにも知らないままの私がPAを担当したのですが、振返ってみれば2012年のデビューライブでもPAやってましたね。ニコルソンズのキャリアの最初からマジもんのラストライブまでニコルソンズの音を増幅/調整する役割が出来て嬉しかったです。

 


おもえば、2004年のピッピ隊音楽部のレコ発ライブで金城小町がフロントをやっていたone pintに出会ってから10年強…
私が金城小町のワンフであり続けている話は10年分割愛して、ニコルソンズには(ほぼ)デビューライブの時からやられっぱなしでした。いくつもの楽しい夜と嬌声と笑っちゃうような野外イベントのダンスのことなど色々なことを思い出します。一つ一つの強烈な記憶にニヤニヤします。

でも、なんだか最近はライブの機会が少なくなっていたり、メンバーそれぞれのバンドも動きが活性化してきたので、なんだか見られるうちに見なくてはならない気持ちが高まっていたため、つい先日のRODEOS企画→中野MOON STEPでのライブも東京まで見にいきました。凄く楽しかったのですが、メンバーにやたら歓迎されたのが変な感じだった。

そして、迎えた1/2(土)の新年夙川の儀2016の1日目。ニコルソンズが受け付けたチケットの数がやたら多いことを気にも留めず、間抜けにも「祝賀わの儀を大事にしてくれて嬉しいなー」とか思ってスルーしてました。※1


そして彼ら/彼女らの演奏を迎えると異常なまでに情熱のこもったライブになっていて、まるで年末のパーティーのオオトリのバンドのようなフロアの盛り上がりや、全てを出し尽くすようなメンバーのシャウトを浴びて「うわーーー、なんか怖いなーーー」と思っていました。壮絶すぎるアクトにビビりまくってました。


端的に言えば見たこと無いくらいかっこ良かったです。(1/2現在の感想)
 ↑最後なんだから当たり前だろタコ助!!(1/4現在の感想)


そして昨晩、祝賀わの儀の打ち上げ会場で、前掲のTwitterでの知らせを聞いたときに、思わず声が出て周りに知らせまくりましたが、どうやら皆さんご承知の様子で僕は馬鹿だ状態。

でも、最後の最後の時間にきっちり関われたし、天国のような地獄のようなパーティーの終わりのような、あるいは何かが生まれる瞬間のような演奏を見れたので全く文句はありません。ありがとうございます。


そしていまは、ハッキリと覚えているJACK THE NICHOLSON'Sの演奏や、ぼんやりと覚えているJACK THE NICHOLSON'Sのいた景色に想いを馳せている夜です。

 

 

 

 


ニコルソンズがかき鳴らした音楽の空間は、飲み会で誰かが調子に乗ってモンキーダンスをして爆笑を巻き起こすような幸せな時間が流れていて、でも音が鳴り止んだときにはなんだか寂しくなる不思議な余韻で溢れてました。
あるいは、バーで隣り合ったおっさんが勝手に喋りだす外国の話のように途切れ途切れで正体のつかめない魅力的な物語のようでした。

つまり、その時間が終わってしまうことが惜しくて終わらせたくなくて、誰しもがついつい100本目のビールの栓を開たくなるってわけ。

JACK THE NICHOLSON'Sの物語が鳴っている間は、私たちは無敵の物語の中にいられたのでした。ありがとうございます。



というわけで、昨晩に発表されたこの知らせから一夜明けて、まだみんながこの知らせに醒めきれておらず、二日酔いのグロッキー状態だとは思いますが、この真夜中の音楽隊は最初っから宣言していた約束をきちんと守って、見事船出を果たしただけなので、残された私たちもこれからしばらくのあいだ、幾つかの酔い記憶を引きずりながら、次の夜をどのようにやり過ごすかを考えるのがベターかと思います。



金城小町の詩をあんなに大量の楽器で鳴らしていた空間が4年間も断続的に続いていたことや、ぶっ倒れる量のアルコールを燃やし尽くすような幾十の夜があったことはものっそい幸せなことでした。誰も忘れないしそれでもゆっくり忘れていくのが音楽なので、これからもロックンロールと暮らしとブルースと人生と爆笑とラスティックとジャグとパンクをそれぞれで続けていくのでしょう。




さて、長くなってしまいましたが、そろそろ皆様のお手元にグラスは行き届いたでしょうか?
湿っぽい感じになってしまいましたが、メンバーの誰もいなくなってないし、小町ももう骨折していませんので、これからも楽しく踊りましょう。
そして、今夜のビールはリーダーであるサルくんの奢りらしいので皆さん多いに飲みましょう

 

 

 

 

 

 

 


乾杯!!!

 

 

 

 

 

注:※1もちろんイベントのオファーを受けてくれたこと自体でも十分大事にしてくれている。わかる。わかっている。

最近のこと【韓国旅行】

いつでもこんばんは、ハイナです。

すっかり1年くらいブログを放置していたのですが遠方の友人たちに
手紙を書くような気分でぼちぼち再開します。

このエントリーのタイトルは、東京のカルチャーイーターである
青春ゾンビのhikoさんの好きなタイトルから引用。

 


韓国旅行の話


今月、生まれて初めて韓国旅行にいきました。
特に目的は決めてなかったのですが、狭い辛い安いでおなじみのLCCpeach那覇-ソウル分が往復1万円をきるキャンペーンをやっていたときにまんまとチケットがとれて、ほっといたのですが
日程が1週間前になって慌ててホテルを決めて、ガイドブック見たりして何となくやること決めて出発。

 


【初日〜明洞と弘大の空中キャンプ12周年】

旅行とはいえ、休日はゆっくり家で寝たいので、夕方の便を抑えていたのですが、もはやLCC利用者の常識のごとく、飛行機が1時間遅れで到着し、19時くらいに到着し、めちゃくちゃ場所が分かりづらいため雨の中1時間くらい迷ってチェックイン。

今回泊ったのは、2nd casa hotelって所で印刷工場の並ぶエリアの脇にポツンとあって、2名で2泊してちょうど1万円くらい。安い。

受付は中国人のねーさんがやっていて、受付の雰囲気的にも長期滞在のお客さんがそのままスタッフになったんじゃないかなーという感じで、狭い廊下や古いエレベーターなども全てDIYで清潔に保たれてる様子でした。(値段相応っすね。)

そんで、雨の中で長時間歩き回り傘を壊してしまったため完全にダルい感じになっている恋人?パートナー?をタクシーにねじこんで
弘大エリアの空中キャンプというライブハウスにin.

12周年のパーティーが開催されているとのことで、DJにbiomanとスペシャルライブでAlfred beach sandalですごいラッキーな組み合わせを着席スタイルで見られるの嬉しいです。ビールと食事もテーブル席で楽しめるし最高です。ここでの接客が韓国滞在中でダントツ一番に素晴らしかったのでコミュニティー感じるスペースの凄みを感じました。

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そして、BiomanのDJを楽しみながら、遊びに来ていたWedanceのお二人とちょっと話たり、ABSの面々にご挨拶したりしてたら、予定されていた時間が来たというか、時が満ちた感に合わせてバンドの演奏が始まる訳ですね。ABS一曲目はこのお店に合わせて「いかれたベイビー/フィッシュマンズ」のカバーをご披露し、当然お客さんのシンガローンもありで、みんなで歌うと楽しいモノですね〜トッポギうまいしビールもうまいな〜という気分と旅するようなABSの音楽と、何故かバンドの後ろで延々再生されている、お店の常連さんたちの思い出スライドショーが自分自身の初韓国旅行気分にばちこんマッチした気分が心地よくって、その日はすぐにホテルに帰って寝ました(※)。

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[※本当は部屋でShow Me the Moneyという、ラッパー育成のTV番組見てた]

 



【2日目〜カンナムとホログラムライブ】

2日目は早起きして、事前にアポ取っていた韓国人ディーラーの方と待ち合わせして用事を済ます。いい買い物できてうれしい。
その後、オッパカンナムスタイルの高級通りをぶらつくも、成城石井っぽい価格設定のご飯やブランド品の山に歩くスピードが上がるばかりで困らせていました。それで、小雨の中を気になっていたcommongroundを訪問しウオー−−−というテンションになり、買い物をぶちかまそうと思ったのですが、そうは問屋が下ろさない。夜の問屋街にいくまで私は全くお洋服を買いませんでした。いらないから。

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それでそれで、それよりもなによりもK-LIVEってやつが素晴らしかったのでして

 

 

K-popブームの生産工場であるYGエンターテイメント資本の大きなホログラムライブ会場に行って来ました。最近、横浜にDMMが作ったhideのホログラムライブが気になっていたので、ちょうどなタイミングでホログラムライブを体感できるって凄いですよね?横浜orソウルって選択肢がマジ沖縄っぽいと思いました。
15,000ウォンの入場料を払い、ズラッと並んだK-POPアーティストグッズを眺めながらあっとゆう間に開場時間。なんだか興奮して最前列に並んで入場しました。なぜか入場直後に腰を屈めてプリクラみたいなブースで顔ハメ写真取らされてから、着席。
今度は時間で動いている世界なので、プログラムの予定時間ぴったりにライブがスタートすると…
なんと舞台上にPSYが登場したのです!!!!うおおーーーー。ホログラムの実在感スゲーーーー!!!!!とめちゃくちゃ興奮。
そして、エンターテイメントを練り込んであるのは、実在感だけにとどまらず。ホログラムで現れたアーティストが粒子化したり、巨大化したり消えたり燃えたりと様々なエフェクトで視覚を楽しませてメガチェーチャラガ!ファンタスティックなベイビーなんですよ。
しかも、入場直後に撮影した顔ハメの写真がホログラム人間のMCでいじられたり一緒に踊ったりして嬉しい楽しい大好きって気分でした。

会場の音は凄く綺麗なサラウンドシステムで、多分スタッフは3人とかで回しているのに集客は毎回100人くらいはいそうな感じです。一日に8回くらい回しているだろうからーすげーーー効率のいいプログラムです。自動再生できるポップカルチャーのポテンシャルが恐ろしいやら楽しいやらで夕飯は100%ローカルなお客さんで一杯のお店でタッカンマリ食べました。隣の韓国人のおじさんグループが小さいスプーンで大きい鍋のスープを掬って、目を細めてうまそうにスープをズルズル啜ってんのが最高で、オッパ真似して啜ってました。

 



【3日目〜帰る】

翌日はせっかくの短期滞在なので早起きしていけていないところ回りましょうとかいう意見は我々議会においては発議もされず、ギリギリまで寝てからチェックアウト。ロッテマートは「女性は買い物が大好き山脈」と化しており、戦場の中の休息地帯であるフードコートでトッポギ食べてやり過ごし、憧れの牡蠣キムチを購入して空港→peachの狭い空間で「世界の辺境とハードボイルド室町時代」を読了して那覇に戻りました。
実質2日もいられなかったけど、家にいても那覇にいてもソウルにいても、いい音楽とうまいもののをいいメンツで味わえたら最高って事が分かりました。はい。

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*2

 


今回行けなかった、cakeshop(クラブ)とか焼き肉(どこでも)とかwedance(すき)のライブとかもいきたいし、現地に友達作らないとリアリティー無いのでまた安いとき見計らっていきます。

 

 


それでは!닭!!ブログエントリー継続できるよう頑張ります!
     ↑唯一覚えたハングル。鶏のこと。

*1:commonground

*2:売り場の真ん中にいきなりあるフードコート

ハンディ松野/ロックスター(殺沼蜘蛛助cover)Sexy Big Booty Girl Video remix

いつでもこんばんは、ハイナです。

 

既にハンディー松野のブログにも上がっていますが沖縄のaikoこと殺沼蜘蛛助の「ロックスター」という曲を我如古ファンクラブ4号(Dr.)ことハンディー松野がカバーしたリリックビデオが先日youtubeで公開されました。

 


ハンディ松野-ロックスター[cover](Lyric Video) - YouTube

 


私はこのカバーの仕上がりそのものが素晴らしいことはもちろん、ハンディー松野が殺沼蜘蛛助の楽曲を選んだ理由やカバー制作の衝動に思いを馳せてさらに納得しています。

 

 

殺沼蜘蛛助

私が理解している殺沼蜘蛛助の創作活動とは、共感を呼ぶことでもなく、笑いを取りにいく訳でもない。そして踊らせるわけでもなくただひたすらに日常の風景をカットアップして救い上げた詩にHIPHOPフリカケをまぶして、観客の頭上50cmに全力投球しているイメージです。お客さんにもHIPHOPにも彼が尊敬して止まない(と言っている)aikoにでさえも媚びることなく、自分の観ている世界を表現し続ける業(カルマ)には、ゾッとしたりグッと来たりしています。

 

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<見よ!このまっすぐな目つきを 〜photo fromオトノメモ〜>

 

 

ハンディー松野

そして、毎日生活の記録をupし続けているハンディー松野は、殺沼蜘蛛助の拙くもそんなまっすぐな姿勢や溢れ出てしまったといか思えない楽曲制作の姿勢に共感、あるいは憧れを抱いているのではないでしょうか?
まつのーーとで日々更新される自室で編集した独り語り的な日常風景の動画を通して、あるいはSoundCloudで更新されるcorocoroアカウントの宅録楽曲には、日常風景にコミットできずにしかしその美しさを切り取ろうとしている表現者の姿が感じられます。
 このように徹底的に一人称な自室で宅録な表現が組み合わさったものに対極的となるような要素を入れてみようと思った私は、仕事の合間にフリー素材で拾ったロシアのチャンネーを動画を入れてみました。

その組み合わせが想像以上にハマったので、ハンディー松野に連絡しYoutubeで公開しました。

 

 

チャンネー

思えば、肉感的なダンスを踊るチャンネーなんて、我々が通っているライブハウスにはおらず、さらに我々の通うクラブにおいてもリアリティーの薄い存在なのです。親近感を軸に考えてみれば2次元キャラよりも遠い存在かもしれない。


そんな存在の遠いチャンネーを彼らの映像がもつ自室制作特有の閉塞的な協同作品の前景に配置することで、映像に下世話(リビドー)さと肉感(ビート)を加え、でもやっぱり表現の空間は閉じたままって雰囲気に仕上がったと思います。伸びない再生数も閉塞感を補強してくれて良い感じ!

私の作業にかかった制作時間は2分くらいなもんで(エンコーディングには1時間)ほぼナンにもしていないため、当然思い入れがない仕上がりになりました。結果としては、自分の成分が無臭なので何度観ても楽しいのでラッキーに思います。
みなさまにおきましては、暇つぶしや就寝前のいち動画としてお楽しみいただければハッピーに存じます。

 

 


*1 ...

 

 

 

 

*1:ハンディ松野/ロックスター(殺沼蜘蛛助cover)Sexy Big Booty Girl Video remix

60人の公開搬入インスタレーション"うるさい"参加作品

いつでもこんばんはハイナです。

 

先日高円寺はPockeで行われた展示会”うるさい”に参加しました。

http://urusai.club/

"うるさい"は、高円寺のPockeという6畳の展示会場に60人のアーティストが”うるさい”作品を展示するというもので、初日に公開搬入や作品の演奏orsomethinglikethatなパーティーが行われ、その後それらの作品やパーティー残骸が一週間放置されるといった企画です。(全容がわからないけど、この展示会の告知記事はコチラ)

 

主宰の一人もしもしさんに誘ってもらって当日会場入りしてからなにやるか決めようと思っていたのですが、東京入り出来なかったので搬入開始前に予想とねつ造を駆使してパーティーレポートを書いて会場で配布しました。

 

もし、会場に行かれた方はその場所の様子との差異をお楽しみいただき、行っていない方はこのレポートの内容から当日の様子を追体験いただければと思います。

 

以下、やってないパーティーの体験者によるリアルな記録です。

 

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うるさい” 最速レポート

 

       1/10に東京高円寺Pockeで開催された「うるさい」では、わずか6畳のスペースに60人のうるさいことをする人が集まり、作品が公開で搬入あるいは演奏そしてパフォーマンスされた。私が体験した範囲で(なにせ60人も作家がいるのですべてを把握することができない)搬入日の様子をレポートする。

 

まず、当日の搬入開始時間前に誰よりも先に会場に到着しハシゴのような階段を上がると、すでに会場には運輸会社の配達表が貼られっぱなしの小包がいくつかとおおきな段ボールが4つ、そしてペイントされた石やデコ木工な品々が一箇所にまとめて置いてあった。6畳の狭い会場を見渡しながらこれからどんな”うるさい”ことがされるのかについて考えていると耳に障るような微かな音が聞こえてきた。音の正体が分かりづらいほどの小さな音でしゃわしゃわと鳴っている音を探ってみると、どうやら会場の窓際から聞こえてくるようだった。窓をあけ、人が一人ギリギリ座れるくらいの出窓スペースを探してみるがそれらしきものは見つからない。

窓をあけてきょろきょろしていると、滑車ごしに向かいの建物の2階の窓が開いていることに気がついた。その窓の向こう側ではジンギスカンのメインボーカルの格好をした男性が、スピーカーを入れたローソンのビニール袋をぶんぶん振り回しながら集音マイクでその音を拾っていた。謎のシャワシャワした音はその男から発せられていたのであった。(後から聞いた話によると、彼は”うるさい”に参加している『エスペラントノイズ』氏で、誰よりも早く搬入するために昼頃からセッティングをしていたとのこと。)

そして、そのノイズを薄ら聞きながらもぼちぼちと参加作家が集まり始め小包の封が解かれ作品が持ち込まれケーブルが配線されていった。18時開始される公開搬入前に準備が整いきるわけはなく、参加作家が全員集合する訳もなく”うるさい”展の公開搬入が一般向けのオープンされる時間となり、搬入パフォーマンスが開始された。

 

スタートしてからの公開搬入はまさに怒濤のような”うるさい”音や”うるさい”イメージに満ち満ちていた。中でも印象的だったものをいくつか紹介したい。音について印象的だったものを挙げると、前述した『エスペラントノイズ』が会場の向かいの建物で演奏を行っているというルール(あるのか?) 破りでショックを受けたが、手品ユニット『液体窒素呑ノ介呑五郎』による反転サウンドイリュージョンも衝撃的であった。参加者の声をその場で反転させる逆位相の声マネで発話者の声を打ち消すという消音芸で観客の喝采を浴び喝采も打ち消していた。『谷保石造り連盟』が高円寺の街で盗聴収集した会話のみでサウンドコラージュした演奏も、邪な好奇心を炙り出しざわざわとした作品だった。他にも会話をモチーフにした作品だと『嘉手苅志郎』の音声認識におけるズレを反復させる作品は、その”うるさい”環境でのストレスを純度の高い結晶に生成し、タイポミスと聞き間違いを癒着させるうるさい作品であった。そして何よりも観客の関心と心配を集めていた『田田田田(B.B.G)』の下剤アンプリファイヤーでの腸内サウンドは大腸ピックアップで増幅された消化音よりも、腹を下した本人の発する絶叫や悲痛なうめき声の方がうるさく感じ、観客の気分を害し続けたという点においても、最も危険で不穏なうるささを体現できていたように思う。

 

また、音に限らず立体物や映像やパフォーマンスでもなかなか"うるさい"体験でも印象に残るものは多かった。

人間魚拓をおこなった『湯浅ちひろ』は、雑誌や映像で表象される女性の身体の視覚的なイメージではなく、抱擁(やセックス)あるいは授乳などで触って知覚する身体を転写するパフォーマンスを行い、肉体のボリュームを"うるさい”までに引き出していたし。母をモチーフにした『オレンジヶ谷』の天井からつり下げたN901iSの背面ディスプレイに「母」と表示され続ける作品の無邪気さには安堵を覚えた。

 

以上、紹介できたのは一部ではあるが、上記のような音やイメージや身体を持って入れ替わり立ち替わりで合計60名の作家がそれぞれの”うるさい”を搬入し、それぞれの作品の”うるささ”がいくつにも折り重なって空間と時間を満たしていた。

 

 

 

人間魚拓を撮っている最中の腰アタリで下剤を飲んだ男が苦しむ頭上の携帯では母からの着信があるが聞こえる音は幾重にもエフェクトを掛けられたAMラジオの音源のビートに合わせた極々個人的な心境を語るラッパーが目にしていたのは120サイズの段ボールの中に閉じ込められたぬいぐるみが工場で吹き込まれた台詞を誤認識してMacのテキストにズレが生じた分だけブラウン管の走査線が揺れる。

 

まるで世界のような状態になっている。

 

 

 

こうして搬入時間の間中、6畳ほどのスペースは音や作品から発せられるうるささは同一空間で作品同士が混ざらないままの曼荼羅となっていたが、はたして11日以降の展示でこのサイケデリックスがどれほどの威力をもっているかにも着目したい。

また、これから展示期間に足を運ぶ際には押し迫ってくる”うるさい”作品だけでなく、会場の隅々にちりばめられた”うるさい”作品の断片にも目をやってほしい。当日の喧噪が鳴り止んだことで作品の数々に埋もれていた”うるさい”に気がつくこともあるかもしれない。

 

”うるさい”は重層的なのである。

 

 

 

Report by 817.2015/01/10 16:30

 

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Goodbye lapin!!

いつでもこんばんは、ハイナです。

前回のエントリーで触れたパンダとのお別れ後


Goodbye panda! - 我如古地下放送局

入れ替わるようにしてラパンがきました。

 

 

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写真はイメージです

 

 

先日、同じ職場を退職したナイスガイに安くで譲ってもらって車検通ったのが日曜日。ドライブをしていると右後ろ逆方向からシートベルトを引き出そうとしたりハザードランプの位置を間違えたり、ドアの開け方に戸惑ったりと、パンダの面影が付いて回ってセンチメンタルな月曜日。車に乗り換えてはじめてガソリンを補給したときに燃費の良さを実感したのが火曜日で、水曜日には少し慣れ始めていたのです。
そして、夜に会食を予定していた木曜日の夕方に混雑する330号線を南下していると、とてつもない衝撃が走りました。二回の衝撃でした。

 


その衝撃は抽象的なものでも比喩でもなくで追突事故なんですよ。
はい、後ろからドッカーンやられてその勢いで前の車にぶつけてしまいました。玉突き事故です。

あわてて降りて各ドライバーの安否を確認すると、玉突きとなった3台の車のドライバーは皆無事でほっとしながら車体を確認すると、後ろから前から被害が一番大きいのが私のラパンです。悲しい。


取りあえず、警察呼んで事故現場確認してもらって、運転免許書とか車検書・自賠責保険の証書などを確認したら、あれもう行っちゃうンスね〜って。てっきり飲酒チェックとか車内の確認とかあると思ったんだけど、検問とは訳が違うようでした。(ちょっと納得いかない)


その後、保険会社に電話連絡をして、事故状況や周りの様子を細かく報告していると

オペレーター「事故の際の天気はどうでしたか?」
わたし「夜なので分かりませんが、雨ではなかったです」
オペレーター「現在は現場付近にいますか?」
わたし「はい」
オペレーター「では、今現在そちらの天気はいかがですか?」
わたし「ほしが・・・・星がキレイに見えています」
オペレーター「・・・・あ、はい」

という、英語で言えば「I love you」と翻訳できるやりとりは警察のソレより詳細に行われました。(お金かかっているからそりゃそうだわ。)


で、車の後方から異音がするので念のためレッカー呼んで引っ張ってもらって帰宅し、翌日の朝一でお世話になっている自動車整備工場にラパンをin。
ほんのちょっと前に車検通したばっかりラパンが無惨な姿で帰って来て、整備士の方もびっくりしていたところ。ちょうどそのタイミングで保険会社から連絡があり、10:0での保証が確定したとのことで安心。
沖縄は自動車保険に入っていないドライバーがめちゃ多いというので心配していましたが、取りあえず先方の保険会社を通してやりとりできるのでホッとしています。

 

 


おそらく、車式も古いし軽でもあるので車の評価額は期待できないため、全損(車体の評価額<修理費)になることは間違いなさそうで、そろそろ決まるであろう保険会社の査定額を承認したら、保証金で新しい車を探します。

 

 

 


さよならラパン!たった5日の付き合いだったけど、いつかまた合う日まで!

 

 

 

 

 

ー続くー

 

 

 

 

追伸

私は軽いむち打ちとポケーっとしてしまうマブイ落とし状態であるコト以外は元気です。

 

 

 

Goodbye panda!

先週までパンダ乗り”だった”ハイナです。
はい、そうです丸4年所有していたパンダとお別れしました。


んで、思い出とか楽しかったこととかめちゃめちゃ一杯あるけど、当エントリーではしっかりお別れするために奥歯を噛み締めながら覚えている限りの修理歴とその値段を書いておきます。


いいことは何とな〜く覚えていればいいし、修理価格の方がいつか役に立つし、再購入にブレーキをかけつつもちょっと面白いし。

 

Fiat PANDA

さて、私が乗っていたパンダは平成7年のPanda selectaのオートマ車で1980年モデル復刻版ですね。無骨でいいンスよ。

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パンダ最高!

 


4年前に買った当時は11万キロの走行距離で事故歴ナシってことでした。車体価格が28万円で塗装のし直しと車検で合計36万ちょいでした。
元々、車に全然詳しくなくって25歳くらいでやっと免許撮った後にだらだら探してたら、近所の中古車屋で見かけて詳細聞いてその日に予約しました。
「30万円台で外車乗れるなんてヤッピー!ひゅーひゅー!」って気分でした←

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パンダ最高!with 我如古ファンクラブ


乗っていたのは、緑色のキャンバストップで天井が開くタイプ。左ハンドルいかす!っつって納車翌日にぽち山ぽち子さん(仮名)に自慢しながらドライブ誘ったら、キャンバストップの留め具を破壊されてしまって3千円払って修理。そこから2〜3ヶ月のスパンで訪れる修理(費用)地獄が幕をあけたのです!!!!!


パンダの修理歴と価格(乗車期間2010/11〜2014/11)

■ちょっとしたやつ

ワイパーが前にすっ飛ぶ
 →留め具交換で4千円くらい

パワーウィンドウがゆっくり降下して戻らなくなる
 →ワイヤーつけ直しで44千円くらい

ヘッドライトでハイビームしかつかなくなる×2
 →電子系統の交換で20千円くらい(中古部品)

空調ファンが効かなくなる
 →一度直したときに10千円くらいかかったので、2回目からは無視

サビでマフラーが地面に落ちる
 →パーツ交換で50千円ちょい

バッテリー交換
 →fiatの仕様に合うやつがすげー高くて22千円

オイル交換
 →4年分で32千円

クーラーの調整がぶっ壊れる(停車中にクーラーつけるとエンストする)
 →クーラー使わない人間になったフリで無視

ガソリンが減るとエンストしやすくなる
 →残り3ヶ月だから我慢。マメに給油でカバー

助手席の鍵穴がまるっと抜ける
 →見積もったら60千円するとのことでスルーして、拾ったねじカバーをはめて終わり

鍵がかからなくなる(最後の半年は鍵かけてませんでした)
 →上記と同じく60千円だったので運用でカバー


 

■大きいやつ

★ミッションが死んで全交換
  →18万くらい(というか19万)

★車検
 →32万(車検中に、揚々と大好きな目玉焼きパン食いながら通勤中に、黄身がパンからこぼれそうになって「おおっ」とパンをしゃくった直後に壁に激突で代車全壊。ブロック塀は傷がついておらず私も無傷でしたが、代車の修理費で15万くらいかかりました。
他はクーラント入れとかミッション周りのパーツ交換とタイヤ交換などで)


※注意
上の価格は合計しないでください。(計算しても私のローンは減りません!!!)

 

f:id:hainer:20141118203133j:plain車は乗り物です

 

 

という訳で、パンダに乗るのはランニングコストが膨大ことはよくわかりましたが、「楽しいからやめらんないなー」というパンダアディクト状態を断ち切るために、2回目の車検目前となる先週でお別れしてきました。1万5千円で売れました。
今私は職を離れた元同僚から譲り受けたラパンに乗ってます。パンダの次はウサギです。全然楽しくありません。

私の通勤時間を支えていたパンダ時間は楽しいもので、例えば毎朝満員電車で気力を削りながらアレックエンパイア聞いてストレスを紛らしながら我慢している東京勤務のパラレルな俺からすると、パンダ乗って泰安洋行聞きながらふふーんと海岸線を流す生活では天地の開きがあります。
そうです、電車は160円くらいでパンダはハイオクでリッター10kmくらいなんです。

あれ、話がヨレテてしまっている。。。

 

 

 



つまり、車社会な地方で暮らしていると物質としての”車”と"車で過ごす時間"って優先度の高い消費行動になりがちで、自己実現自体も車に託すようにして、ゴツくて良い車買ったり、ナイスなサウンドを出すマフラーにチューンナップしたり、バックウィンドウに「miliyea!」ってステッカーはったり、DVDモニタを運転席助手席後部座席に合計4台取り付けてブートもののDVDをかけたりするって馬鹿にしてたんですけど。いい時間を実現するためだったり、自己の投影をするために車に投資を続けるという意味では、パンダアディクトもヤン車も変わらないなーと思います。

 

 

でもでもでも、車は歌を作らないし拗ねたり笑ったり仕事の機嫌良くなったり落ち込んだりしないので、そこまで入れ込むようなものではありません。

 


それよりなにより、新しいうたを届ける彼らのために私は車をトバして、この週末も那覇の街に出ることにします。

 

 

 



鼻歌響かすあのトンネルを抜けて!

HALLOWEEN ZOMBIE NIGHT レポート

いつでもこんばんは、ハイナです。

 


去る10/31にG-shelterにて「ハロウィーンゾンビナイト」を開催しました。沖縄県内屈指のDJかつゾンビフリークでもある諸先輩をお招きしてホラーな楽曲少々とホラー話を行うという、私が最近こっている音楽×駄話なイベントをハロウィンにぶつけてみたわけです。

 



近年特に盛り上がっているハロウィンですが、私が思うにダイソーでのハロウィングッズのラインナップが年々充実してきていることと、ドン・キホーテでの仮装グッズの充実などと比例して、消費者のテンションも上がってきているのじゃないかなーと。


特に今年はいままででピークとも思えるようなハロウィンの盛り上がりだったようですが「ちょっと変わった買い物ができて、SNS投稿のネタ作りができる楽しい日」として最適な日になっているのではないでしょうか。スポーツと違って勝ち負けがないし、衣装がんばればモテるかもしれないっていうセクシーな可能性もまたハロウィン人気を下支えしているのかと。(コスプレ文化の隆盛よりも、コスプレ衣装の隆盛の方がハロウィンブームに寄与しているって話ね)

 



それで、私は私で前回も書いたようなゾンビイベントを続けたいのもあり、時流に乗ることで出会ったことない人にも会えるかもをいう期待を込めてゾンビナイトをハロウィンの日に開催しました。結果前回よりも参加者もグッと増えましたし、内装としてG-shelter内にローソクをたっぷり設置できたことも新しい体験でした。


あと、参加者の皆さんもイケてて、アダムスファミリー。ゾンビ女子高生。魔女の宅急便の危機。サリー。ジャック。激かわいいメイドゾンビ−ズなどポップに昇華されている衣装をほぼDIYで展開していただけたのもG-shelterとしては嬉しゅうございました。私は朝からゾンビ出社して、同僚たちのハロウィンテンション(既製品が多かったです)にヤラてしまって、もはやイベントのときには映画の話をすることに焦点を絞っておりました。


さて、当イベントについてなにより記録しておきたいのは、前回からさらにボリューム(時間×内容)を増した、充実の映画トークの時間についてです、この下に各参加者のおススメ映画とそのポイントを記録しておきます。

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しゅうHATE
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『悪霊のはらわた』(12年 スウェーデン)
さすがビデオ屋で勤務しているだけあってジャケットからインパクトのある大ネタを持ってきてくださいました。前回の映画紹介のときにはデーモンズゲート’95(デモンズ’95 ※2014/11/26修正)というレアVHS(未DVD販売)紹介だったため、お勧めされても見ることが難しいネタを反省したのか、だいぶ手に入りやすい作品の紹介になりました。

ポイント①
サム・ライミ監督の『死霊のはらわた(’81)』のリメイク(オマージュ)作品 。 だがしかし『死霊のはらわた』からコミカルな所を完全に削ぎ落として、見る側に逃げ場を許さない激ゴア映画に再構築させている。

ポイント②
ホラー映画のお約束なストーリー 「アタマ悪そうな若者→なんだか分からない邪悪なモノにブッ殺される」を笑いナシで真面目、且つ、リアリティを待たせ”ブッ殺し”を徹底している。

ポイント③
ただただオリジナルのストーリーに沿って作り直すのではなく、自国の-言い伝え/伝説-に絡めて設定を変えてしまったり(死霊→妖精) 独自の解釈を加えて”再構築”させている 当然、低予算。


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takaSHI’T
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「デビルズ・リジェクト マーダー・ライド・ショー2』(05年 アメリカ)」
ゾンビフリークであることはもちろん、スプラッター/ホラー方面にも明るい(←って凄い紹介・・)takaSHI’Tさんが今回紹介したのが「デビルズ・リジェクト マーダー・ライド・ショー2』
日本版と洋版のジャケットの違いなどビジュアル面からはいり、国ごとのホラー描写の扱いの違いについて話しておりました。残酷描写をクールに描く手腕もさることながら、いつの間にか暴虐家族に感情移入してしまうという倒錯に酔える名作とのこと。こちらの作品もレンタルしやすいのでぜひ!


ポイント①
前作の『悪魔のいけにえ』オマージュなホラー作品と打って変わり、70'sアメリカンニューシネマ感があるホラー趣向なバイオレンス映画として存分に機能してる素晴らしい作品。

ポイント②
殺人逃避行のファイアフライ家と一家に兄を殺されたワイデル保安官の復讐劇。後半、鬼畜な行動に走る保安官の正義と悪の逆転っぷりに捕らえられた極悪な一家に感情移入してしまう。

ポイント③
ワイデル保安官に雇われた一味に『サランドラ』のマイケル・ベリーマン、ダニー・トレホその相棒役にダイヤモンド・ダラス・ペイジとアメリカンプロレスファンも高まるキャスティング

アメリカンプロレスのスターも出演で、takaSHI’Tさんはそっち方面の話をもっとしたかったでしょうけれども、誰も受け止めきれないことを察知し、トーク内では引っ込めていたのがいい思い出です。



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ハイナ
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『フロムダスク・ティルドーン』(96年 アメリカ)
takaSHI'Tさん紹介作品と、ダニートレホ出演作品で被るという嬉しい共通項がありつつも。またしてもゾンビは出演しない作品を紹介。
前半後半で作品のトーンがガラッと変わる衝撃は、私の映画体験の中でも特に印象的でした。ほかに、舞台美術の下世話さが増せば増すほど残酷描写の威力が弱まってくアタリもライトに見られる両作品です。2.3と続いていますが出演者全員が鑑賞しているも、内容を忘れているので。1以外は見なくてもいいでしょう。
こちらの作品は、紹介後フロアの方々2〜3人から声をかえていただき、また見たくなってきたなーって感じです。

ポイント①
激シブのジョージクルーニー&ロリコンタランティーノの犯罪兄弟がメキシコに逃亡する前半は犯罪心理劇としてスリル満点

ポイント②
中盤から突如、おっぱい・暴力・特殊メイクのスプラッタームービーに激変!自分が何を見ているのか分からなくなる衝撃体験

ポイント③
噛まれたら感染・ヘッドショット決めないと死なない等、ゾンビ設定と入れ子状態になる吸血鬼集団がたまってる店の美術が最高!

 

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KIM
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最後、今回一番カッケー衣装×ジャックメイクで参加してくださったKIMさんが紹介くださったのはこちら!

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『ウォームボディーズ』(13年 アメリカ)

さすが、一番大人なKIMさんはポイント(日本語で言えば”要点")をきちんと抑えて紹介してくれました。

ポイント①
ゾンビが恋をする

ポイント②
ゾンビが人間に戻る

ポイント③
マルコビッチが出る


一見キャッチーなゾンビ映画にもみえますがゾンビ映画史観でとらえたこの作品の解説は見事で「悪趣味」とされてきたホラー&ゾンビ映画がだんだんと恋愛要素などで漂白されている状況について語っていました。

ちょーざっくりだと。ゾンビ映画はルールの更新がされていて、
死者が蘇る・ゆっくり歩く・体液で感染みたいなルールで登場した跡に、80年代に「スリラー」のPVで機敏におどりだして、90年代に走り始めたり、ゲームの世界に派生して人間以外の生物が脅威になったりするなどのルールの更新が行われました。さらに00年代に入るとゾンビと一緒にゲームをするシーンが出てきてどんどん飼いならされていくわけです。そのルールの最先端としてKIMさんの選んだ映画が「warm blood」でゾンビが人間に恋をする。という新しい描写がはいったと。KIMさんが恋愛映画好きってわけではなくて、このゾンビ映画の最新のルール更新で腰砕けという紹介でした。
あと、映画ではないのですがdead islandのゲーム紹介もあり、ゾンビに翻弄される家族愛について熱く語りそうになったのをとっさにわたしが制止したのもいい思い出です。


という訳で、トークだけで80分を費やしたイベントでしたが。もうちょっとスマートな進行にブラッシュアップさせつつ。音楽以外の暗くてセクシーな場所にあるあれこれを楽しめるイベントとして、今後もぼちぼちと続けていきたいと思います。
内装凝ることとかも楽しいし、出演者だけではなくってお客さん(ゾンビ)が来場するたびにちょっとフロアにざわめきが起きるのもフレッシュな体験だし、なにより今の沖縄で死人のフリした人達が夜中に出歩くのってクリティカルな不気味さがあっていいと思うんですよねー。

最後に、しゅうHATE!!さんやG-shelter黒澤さんが撮影した当日のゾンビの様子を貼りますね。

 

 

 

 




次回のゾンビナイトは年明けてからだなー

 

 

今回来た方も来てない人も、次回は死んだフリして遊びに来てください!